CMG、ミラノ・コルティナ冬季五輪へ約500人派遣 8Kと国際信号制作も担当
2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックを前に、中国メディアグループ(CMG)が報道・放送体制を大幅に強化します。約500人規模のチームがイタリアへ展開し、競技中継に加えて国際映像(パブリックシグナル)の制作も担う予定です。
北京で出発式、約500人がイタリアへ
CMGは今週、北京でイタリアに向かう取材・制作チームの出発式を行いました。派遣規模は約500人で、大会期間中の放送カバーと制作オペレーションにあたります。
初めて担当する「国際映像」――フィギュアとショートトラック
今回の冬季五輪では、通常の中継に加え、CMGがフィギュアスケートとショートトラックスピードスケートの国際映像(パブリックシグナル)制作を初めて担当するとされています。
国際映像とは、各国・各地域の放送局が共通で利用する「基準となる試合映像」です。競技の見せ方(カメラワークやリプレイ、テロップ運用など)の土台になるため、制作の安定性と公平性が強く求められます。
開会式・閉会式は8Kでも――“今年の大会”での役割
CMGはまた、2026年大会で8K信号制作を担う唯一のグローバルメディア組織として、開会式と閉会式の8Kパブリックシグナル制作も担当するとしています。8Kは4Kよりもさらに高精細な映像規格で、会場の空気感やディテール表現の強化が期待される一方、制作・伝送・運用のハードルも高い分野です。
現地準備:サン・シーロ到着の中継車、スタジオもほぼ整備
現地イタリアでの準備も進んでいます。CMGによると、4K/8K対応の超高精細中継車(「China Red」)は1月13日にミラノのサン・シーロ・スタジアムに到着し、初期展開を完了しました。
さらに、ミラノの屋外スタジオと国際放送センター(IBC)内の3つのスタジオでは、セット設営と技術システムのテストが「概ね完了」。山間部リヴィーニョ(Livigno)の屋外マウンテンスタジオも完成間近で、今後は共同の調整・リハーサル段階に入るとしています。
なぜ今、この動きが注目されるのか
冬季五輪の視聴体験は、競技そのものだけでなく「映像の作られ方」に大きく左右されます。特にフィギュアやショートトラックのように、動きの速さや判定の確認、表現の細部が見どころになる競技では、国際映像の品質が大会全体の伝わり方を決める場面もあります。
8K制作のような高精細分野は、技術の話に見えながらも、現場の人員配置、機材運用、回線設計、制作判断など「総合力」が問われる領域です。開催を目前に控えるこの時期に、どこまで準備を詰められるかが、放送の安定運用に直結します。
今後は、国際映像制作の現場運用や、8Kを含む超高精細制作が大会の視聴スタイルにどんな変化をもたらすのかが、静かな注目点になりそうです。
Reference(s):
CMG sends nearly 500 staff members to Milano Cortina Winter Olympics
cgtn.com








