メキシコのカリージョ、ミラノ・コルティナ五輪へ再挑戦 北京で得た自信 video poster
2026年のミラノ・コルティナ冬季五輪を前に、メキシコのフィギュアスケーター、ドノバン・カリージョ選手(26)が「2度目の五輪」を見据えた現在地を語りました。2022年の中国・北京での初舞台を「第二の故郷」と振り返り、次の挑戦への手応えをにじませています。
ポイント:いま何が起きている?
- カリージョ選手は、昨年(2025年)9月のISU予選イベントで五輪出場枠を獲得
- 2022年北京五輪の経験が「もう一度出たい」という強い動機に
- カナダでのトレーニング移籍が競技力と勝負勘を押し上げたと自己分析
- メキシコ国内で普及・育成プログラムも立ち上げ、競技の裾野拡大に注力
五輪切符は「昨年9月」に確定
本人によると、五輪への出場枠は昨年9月のISU(国際スケート連盟)の予選イベントで手にしました。ミラノ・コルティナ五輪が間近に迫るなか、準備のフェーズは「出場を目指す」から「結果を狙いにいく」段階へと移っています。
北京は「第二の故郷」──初舞台が変えたもの
カリージョ選手は、2022年北京五輪を「第二の故郷」と表現しました。メキシコのフィギュア界にとっても象徴的だったのは、同大会が「同国の男子シングルが五輪に戻った」舞台だったことです。3大会ぶりの出場という事実は、個人の達成であると同時に、国内競技史の節目として記憶されました。
本人は、北京での経験がその後の競技人生の軸になったと語ります。五輪の空気を一度知ったことで、「次もあの舞台に立ちたい」という熱が、日々の練習の意味を変えた――そんなニュアンスがにじみます。
カナダ移籍で増した「準備が整っている感覚」
26歳になった今、本人は「以前より準備ができている」と感じているといいます。その背景として挙げたのが、カナダへ拠点を移してのトレーニングです。環境を変えることは、技術面だけでなく、緊張感の扱い方や試合勘にも影響します。
トップ選手が集まる場で自分の立ち位置を毎日確認し、修正し続ける。そうした積み重ねが、国際大会での一瞬の判断力に直結する――カリージョ選手の言葉からは、移籍を「挑戦」ではなく「仕上げの工程」として位置づけている印象も受けます。
競技の外側でも走る:メキシコでの普及と育成
もう一つの軸が、国内でフィギュアスケートを広げる取り組みです。カリージョ選手は五輪後、メキシコで新たなプログラムを導入し、才能と関心を育てる場づくりに力を入れているといいます。
大舞台で結果を出した選手が、競技の「入口」を増やす。これは、次世代の選手にとっての選択肢を増やすだけでなく、競技人口や支援の循環を生む起点にもなり得ます。本人の挑戦が、個人の物語で終わらない形に広がっているのが興味深い点です。
「フィギュアは自分でいられる」――表現競技の強み
インタビューで印象的なのは、フィギュアスケートの魅力を「自分でいられること」と表現したことでした。勝敗が明確な競技でありながら、音楽や所作、世界観の構築が得点と結びつく。だからこそ、同じジャンプ構成でも、見え方は選手ごとに変わります。
ミラノ・コルティナ五輪に向けて問われるのは、技の難度だけではありません。どんな物語を氷上に置き、どんな姿で「次の五輪」を結ぶのか。カリージョ選手の言葉は、その静かな予告編のようにも聞こえます。
時系列で整理(簡単)
- 2022年:中国・北京五輪に出場(本人は「第二の故郷」と回想)
- 2025年9月:ISU予選イベントで五輪出場枠を獲得
- 2026年:ミラノ・コルティナ冬季五輪に向け調整が本格化
短い言葉でまとめるなら、「経験を結果に変える2周目」です。初出場の熱狂が、今回は準備と実装のフェーズに入っています。
Reference(s):
Exclusive: Donovan Carrillo prepares for second Olympic journey
cgtn.com








