ミラノ・コルティナ2026へ 林孝埈、最後の五輪を覚悟し氷上へ
2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピック開幕が迫る中、ショートトラック(スピードスケート短距離)の林孝埈(リン・シャオジュン)選手が「最後になるかもしれない五輪」を見据え、万全を期す準備を進めています。度重なるけがと手術を乗り越えながら、氷上で出し切る覚悟をにじませました。
「最後かもしれない」――29歳の決意
林選手は2018年平昌冬季オリンピックの金メダリストで、現在は中国代表として戦っています。本人はミラノ・コルティナ大会について、これが自身のオリンピックで「最後の機会になるかもしれない」との認識を示し、「全力を尽くす」と語っています。
過去12カ月は“痛みと決断”の連続
この1年、林選手は負傷を抱えながらの競技を余儀なくされました。多くの選手なら離脱もあり得る状況だったとされますが、本人は手術を先送りして大会出場を選択。アジア冬季競技大会(ハルビン)では男子500メートルで金メダルを獲得しました。
一方で大会後には、プロキャリアで9度目となる手術を受けたとされています。結果と引き換えに、身体面のリスク管理が常に問われる状況が続いてきたことがうかがえます。
新しい競技スーツ:安全性とスピードの「同時設計」
中国代表チームは大会に向け、次世代の高強度・耐切創(切れにくい)素材を用いた新デザインの競技スーツを公開しました。安全性を高めるだけでなく、空気抵抗を抑えてスピードを引き出す設計だとされています。
林選手はすでに氷上練習で新スーツをテストしており、チーム側は本人の感覚や動きに合わせて調整を進めているといいます。ショートトラックは接触や転倒のリスクがつきまとう競技でもあり、装備の進化がパフォーマンスと安心感の両方にどう影響するか注目点になりそうです。
中国での5年以上:競技の先にある「生活」も視野に
林選手は中国で5年以上生活する中で、食文化や文化への親しみを深めたと語っています。大会後はさらに現地での暮らしに溶け込みたい意向があり、将来的には中国で学び直し(進学)を検討する可能性にも触れました。
競技人生の終盤が意識されるタイミングで、次のキャリアや学びを口にする姿は、トップアスリートの「勝負の時間」と「その後の時間」が地続きであることを静かに伝えています。
支えへの感謝、そして“出し切る”という言葉
林選手は歩みを振り返り、厳しい日々が続いたことを率直に認めました。そのうえで、中国代表チームに加わり、チームリーダー、コーチ、チームメートからの励ましと支えが競技継続の力になったとしています。
「8年は大変で、難しい日が数え切れないほどありましたが、乗り越えました。中国代表チームに加われたことをとても幸運でありがたいと感じています」
手術と復帰を繰り返しながら迎える本番。勝負の行方はもちろんですが、どのようなコンディションでスタートラインに立ち、どんな滑りを見せるのか――“最後かもしれない五輪”が持つ重みが、氷上の一瞬一瞬に反映されそうです。
Reference(s):
Lin Xiaojun prepares for potential farewell at Milano Cortina 2026
cgtn.com








