ミラノ・コルティナ2026男子ビッグエア、蘇翊鳴が巻き返しで決勝進出
ミラノ・コルティナ2026冬季五輪のスノーボード男子ビッグエアで、前回王者の蘇翊鳴(スー・イーミン、中国)が序盤の失点から立て直し、決勝進出を決めました。勝負を分けたのは、技そのものだけでなく「プレッシャーの扱い方」でした。
何が起きた?──22.00点スタートからの復活劇
現地時間の木曜日、蘇は最初の試技で22.00点と出遅れます。しかし、その後の2本で一気にスコアを積み上げ、決勝の枠をつかみました。
- 1本目:22.00点(序盤でつまずく)
- 2本目:バックサイド1800 ノーズグラブで87.75点
- 3本目:スイッチ バックサイド1980 メロングラブで85.00点
最終試技を終えると、蘇は両拳を何度も突き上げ、フィニッシュエリアに向けて叫びました。序盤に積み上がった重圧が、動きとしてほどけていくような場面でした。
「がっかりした」から始まる切り替え
蘇は1本目について「がっかりした」と率直に認めたうえで、次のように語りました。
プレッシャーの中では、いつでも自分の力を出し切れるとは限りません。ただ、これまでの大会の経験が、状況をうまく扱う助けになりました。
北京2022の金、けがの時期、そして今季の手応え
21歳の蘇は、北京2022冬季五輪でビッグエア金メダルを獲得し、中国にとってスノーボード競技で初の五輪タイトルをもたらしました。さらにスロープスタイルでは銀メダルも獲得。その後の数シーズンはけがに悩まされましたが、今季は復調が伝えられています。
今冬はビッグエアのワールドカップで2勝し、種目別総合でも首位に立っているとされ、五輪の舞台に「戻ってきた」感触がにじみます。
決勝の見どころ──技の難度だけでなく「メンタル勝負」
蘇自身も「4年前よりレベルが高い」と語り、成長スピードの速さに触れました。そのうえで、決勝は「メンタリティ次第になる」と見ています。
ビッグエアは一発の完成度が順位を大きく動かす競技です。決勝で注目したいポイントは次の3つです。
- 1本目の入り方:予選の反省をどう活かすか
- 回転数と着地の精度:高難度ほどミスの許容幅が小さい
- 切り替えの速さ:失敗後に「次の一本」に集中できるか
蘇は「自分を信じて、競技を楽しみたい」とも語っています。今大会の男子ビッグエア決勝は、トップ層の技術が拮抗する中で、最後に残る冷静さがメダルの色を左右する舞台になりそうです。
Reference(s):
Su rebounds to advance to men's big air final at Milano Cortina 2026
cgtn.com








