ミラノ・コルティナ2026、CMGの超高速4K「Lie Bao」が氷上を追う
2026年2月のミラノ・コルティナ冬季オリンピックに向けて、中国メディアグループ(CMG)がスピード系競技の映像制作を強化しています。注目は、自社開発の超高速4Kアクションカメラシステム「Lie Bao(英語名:Cheetah)」です。
「Lie Bao(チーター)」とは? 高速競技を“追い切る”ための4Kカメラ
CMGによると「Lie Bao」は、選手の高速移動に追従して撮影できる超高速4Kカメラシステムです。北京2022でも使用された実績があるとされ、スピードスケートのように一瞬の加速やライン取りが勝負を分ける競技で、映像の説得力を高める狙いがあります。
スピードスケート中継に“専用機材17点”を投入
CMGはスピードスケート向けに、会場内へ一連の特機(特殊撮影機材)を配備したとしています。CMGの特機エンジニア、劉恵旭(Liu Huixu)氏は次のように述べました。
「会場内には、『Lie Bao』カメラシステムを含むスピードスケート中継用の特殊機材を17点配備しています。軌道のいらない遠隔操作ドリーカメラや、目立ちにくい自社開発の小型カメラも複数設置しました。選手のスピード、スケート刃のディテール、表情まで捉え、包括的で見応えのある中継につなげます」
どんな映像が増えそうか(ポイント)
- トップスピード域でも選手に張り付く追従ショット
- スケート刃の動きなど、勝敗に直結しやすい細部の描写
- 表情の変化が分かる寄りの画で、レースの緊張感を伝える
8K「国際公共信号」制作にも関与、開閉会式は主要提供者に
CMGは、ミラノ・コルティナ2026の8K国際公共信号(国際放送で各局が共通に利用する基本映像)の制作に関与する唯一のグローバルメディア組織になるとしています。さらに、開会式・閉会式の8K国際公共信号の主要提供者も務めるということです。
加えて、CMGは今回初めてフィギュアスケートとショートトラックスピードスケートの国際公共信号も制作するとしています。
“映像の土台”が変わると、観戦体験はどう変わる?
国際公共信号は、世界中の放送・配信のベースになる映像です。つまり、撮影機材や制作の設計が変わると、各地域で視聴する映像の「標準の見え方」も変わり得ます。高速競技では特に、スピード感の表現、細部の情報量、視点の多様さが、ルールを知らない人にも“凄さ”を伝える入口になりやすい領域です。
ミラノ・コルティナ2026では、氷上のスピードとディテールをどう映像に落とし込むのか——競技そのものだけでなく、制作技術の進化にも静かに注目が集まりそうです。
Reference(s):
CMG sends "Cheetah" to track high-speed events at Milano Cortina 2026
cgtn.com








