世界陸上2027北京へ、コー会長が「満員の鳥の巣」目標に高いハードル
2027年に北京で開催される世界陸上(World Athletics Championships)に向け、世界陸連(World Athletics)のセバスチャン・コー会長が「満員のスタジアム」を最重要目標に掲げました。2026年のミラノ・コルティナ冬季五輪の開催期間中にCGTNの取材に応じ、北京への“帰還”が自身のキャリアにとっても象徴的だと語っています。
「鳥の巣」で始まり、「鳥の巣」で終わる——任期と重なる“対称性”
コー会長は、国家体育場(通称「鳥の巣」)に言及し、自身の会長就任が2015年に同会場で始まり、2027年に同地で締めくくられる点を「美しい対称性(lovely symmetry)」と表現しました。北京開催について「胸に迫る瞬間(poignant moment)」とも述べ、競技面だけでなく、個人的にも節目となる大会であることをにじませました。
最大の期待は「満員」——観客動員記録の更新を狙う
今回の発言で最も強調されたのは観客席です。コー会長は「最も重要な期待は、スタジアムを満員にすること」と明言し、動員記録の更新を視野に入れていると語りました。あわせて、中国はその実現に「十分な能力がある」との見方を示しています。
中国本土を「重要市場」と位置づけ、開催実績と投資を評価
コー会長は中国本土を、商業面でも競技普及の面でも「極めて重要な市場」と表現しました。背景として、近年の主要大会の開催実績を挙げています。
- 広州での世界リレー
- 南京での世界室内選手権
さらに、ハイパフォーマンス分野やスプリントセンターへの「高い水準の投資」に触れ、競技力強化が戦略的に進められているという認識を示しました。
主役は選手——「北京に戻ることを楽しみにしている」
最後にコー会長は、熱気をつくる原動力は選手だと強調しました。選手たちと話す中で「中国に戻ることに本当にワクワクしている」と感じたといい、2027年の北京には「ベスト・オブ・ザ・ベスト(最高の顔ぶれ)」が集うとの見通しを語りました。
2027年北京大会、注目点はどこに集約される?
現時点で見えてきた焦点は、次の3点に集約されます。
- 観客動員:満員の「鳥の巣」を実現できるか
- 大会運営:大型国際大会の連続開催で培ったノウハウがどう生きるか
- 競技の見せ方:世界トップ選手が集う舞台で、陸上の熱量をどう可視化するか
2026年の今、コー会長が先に「満員」という明確な指標を置いたことで、2027年北京の世界陸上は、記録だけでなく“会場の景色”そのものが評価軸になっていきそうです。
Reference(s):
Coe sets high bar for 2027 World Athletics Championships in Beijing
cgtn.com








