ミラノ・コルティナ2026で注目、メキシコのXC選手アラン・コロナの挑戦 video poster
ミラノ・コルティナ2026(冬季五輪)が開催中のいま、クロスカントリースキー(XC)という“北欧勢が強い”競技で、メキシコ代表のアラン・コロナ選手が静かな注目を集めています。競技をゼロから始めて約6年でオリンピックに立った歩みが、スポーツの見方を少し変えてくれるからです。
「まさか自分が五輪に」――ゼロから6年でたどり着いた舞台
コロナ選手は、CGTNのダン・ウィリアムズ氏の取材に対し、オリンピック出場は当初は想像していなかったと語りました。新しい国、新しいスポーツ、新しい文化に適応しようとする中で、結果として道が開けたという趣旨です。
印象的なのは、本人がこの挑戦を“才能の物語”としてではなく、“始め方の物語”として語っている点です。
- 「オリンピックにいるとは本当に思っていなかった」
- 「ゼロからでも、どこででも始められることを示したい」
メキシコでの反響は「信じられないほど」—ナショナル・パレスでの式典も
トップレベルのコースが“地元から遠い”という距離のハードルがある一方で、メキシコでの受け止めは「信じられないほど(unbelievable)」だったといいます。ナショナル・パレスでの式典が行われ、大統領と会う機会にもつながったと本人は振り返りました。
「クロスカントリーで大統領に会うことになるとは思わなかった」「ここ数カ月の支えになっている」と語り、周囲の後押しが直近の力になっている様子もうかがえます。
“今年の大会”は通過点——4年後、8年後に向けてまく種
コロナ選手にとって、2026年の大会は個人の達成にとどまらない意味を持つようです。本人は「4年後、8年後には、もっと大きな代表団を連れてくる」ことを目標に掲げています。2026年2月11日現在、来週月曜(2月16日)に35歳の誕生日を迎えるという節目を前にしつつも、視線は次のサイクルへ向いています。
メキシコからの代表は5人。その限られた枠の中で生まれたストーリーが、次の参加者を増やす“前例”になりうるのか——スポーツの価値が「結果」だけでは測れないことを、あらためて考えさせられます。
今回のニュース、どこを見ればいい?(読みどころ)
- 競技の常識への挑戦:北欧勢が厚い分野で、経験6年の選手が五輪に立つ意味
- 支援と象徴性:国内の反響(式典や大統領との面会)が「燃料」になるという実感
- “次”を語る言葉:4年後・8年後の代表団拡大という、長い時間軸の目標
「ここにいられて光栄だ(privilege)」——コロナ選手の言葉は、派手な勝利宣言というより、積み重ねを確かめるようなトーンでした。ミラノ・コルティナ2026の中で、こうした静かなストーリーがどんな余韻を残すのか。大会の“もう一つの見方”として、記憶に留めておきたいニュースです。
Reference(s):
Mexican cross-country skier Corona carving path at Milano Cortina 2026
cgtn.com








