ミラノ・コルティナ2026、運営委CEOがCMGの放送支援とAI活用を評価 video poster
2026年冬季五輪「ミラノ・コルティナ2026」では、競技そのものだけでなく、世界の視聴者にどう届けるかが大会価値を左右します。大会運営委員会のCEOアンドレア・ヴァルニエ氏は、中国本土のChina Media Group(CMG)の放送面での役割と、中国本土のテクノロジー企業アリババが導入するAI・クラウド技術について、インタビューで重要性を語りました。
「会場にいない大多数」へ届くかが冬季五輪の要
冬季五輪は、会場の観客だけで完結するイベントではありません。むしろ多くの人は、テレビ放送や配信、短尺動画、ハイライトで大会を追いかけます。競技数が多く、同時進行も多い冬季大会では、視聴導線の設計が「見たいのに追いきれない」を減らすカギになります。
運営委CEOが語ったCMGの役割:リーチ拡大の「土台」
ヴァルニエ氏は、CGTN Sports Sceneのグレッグ・ラフラディ氏のインタビューで、CMGの仕事と技術がミラノ・コルティナ2026の到達範囲(リーチ)を広げるうえで影響力がある、という趣旨の発言をしました。
ここでのポイントは、単に「中継する」だけではなく、世界中の視聴者が大会にアクセスするための基盤づくりに放送が関わる、という見立てです。
若い世代の視聴習慣に合わせる――「放送」も変化を迫られる
ヴァルニエ氏は、特に若い世代を中心に視聴習慣が変化している点に言及しました。長時間のライブ視聴だけでなく、次のような消費行動が増えています。
- 決定的瞬間だけを短く見たい(ハイライト中心)
- 推し選手・推し競技だけ追いたい(パーソナライズ)
- ルールや採点の意味をその場で理解したい(解説の補助)
大会側としては、競技の魅力を損なわずに「理解しやすく、見つけやすく、共有しやすい」形へ整える必要がある、という問題意識がにじみます。
アリババのAIとクラウドは何を変えるのか
ヴァルニエ氏は、アリババが導入する人工知能(AI)とクラウド技術についても言及し、視聴者が競技を「別のやり方で理解する」助けになる点を、今後の変化の出発点として位置づけました。
AIやクラウドの活用が進むと、視聴体験は次の方向に伸びやすくなります。
- 状況理解の補助:ルール、採点、戦術の要点を分かりやすく提示
- 同時進行の整理:競技が重なる時間帯でも見たいものに辿り着きやすくする
- 映像制作の高度化:多視点・多素材を安定的に扱い、伝え方の選択肢を増やす
「競技の感動」と「テクノロジー」をどう両立させるか
一方で、技術が前に出すぎれば、競技の流れや緊張感を削いでしまうリスクもあります。だからこそ、放送や配信の革新は「派手さ」よりも、視聴者が迷わず、理解が深まり、競技に集中できる方向に寄せられるかが問われます。
ミラノ・コルティナ2026をめぐる今回の発言は、放送局とテクノロジー企業の協業が、大会運営の周辺要素ではなく、国際イベントの中核に近づいている現状を静かに示しています。
Reference(s):
Organizing Committee CEO praises CMG's role at Milano Cortina 2026
cgtn.com








