ウェルシュ・オープン開幕、江俊がセレビーに逆転勝ち 4-3(WST)
2026年の世界スヌーカー・ツアー(WST)ウェルシュ・オープンが2月23日(現地時間の月曜)に開幕し、中国本土の20歳・江俊(Jiang Jun)が4度の世界王者マーク・セレビー(イングランド)を4-3で下す波乱がありました。短期決戦の初戦で起きた“流れ”の変化が、今大会の見どころを早くも示しています。
第1ラウンドの波乱:セレビーが3-1先行も、江俊が3連取
試合はセレビーがいきなり123のブレーク(連続得点)で先取。世界トップ級の攻撃力を印象づけました。ところが江俊もすぐに77で取り返し、1-1に戻します。
その後はセレビーが第3フレームで137のセンチュリー(100点超のブレーク)を決めるなどして3-1とリード。ただ、ここからが江俊の真骨頂でした。
- 第4フレーム:江俊が52のブレーク
- 第5フレーム:江俊が65のブレーク
- 以降も主導権を渡さず、3連取で4-3の逆転勝ち
スヌーカーは1フレームごとに流れが切り替わりやすく、特に序盤戦は「先に走った側が勝ち切る」とは限りません。3-1からの逆転は、メンタルと局面判断の積み重ねが結果に直結した形です。
江俊とは:2023年にツアーカード獲得、挑戦者の立場で大金星
江俊は20歳。2023年にWSTの2年カード(ツアー参戦資格)を獲得し、トップの舞台で経験を積んできました。対するセレビーは世界ランキング7位で、ランキングタイトル25回という実績を持つ大ベテラン。実績差が大きいカードで、江俊がフレーム終盤の勝負どころを取り切ったことが、アップセット(番狂わせ)を現実にしました。
次戦は中国本土対決、他の中国本土勢も前進
江俊の次の相手は、ベルギーのジュリアン・ルクレールクとのフルフレーム(最終フレームまでもつれる接戦)を制した中国本土の袁思俊(Yuan Sijun)。初戦の勢いをどう維持するかが注目されます。
また、この日の他の結果として、以下の動きが伝えられています。
- 呉宜沢(Wu Yize):ベルギーのベン・メルテンスに4-0。次戦はイングランドのジョー・オコナー
- 龐俊旭(Pang Junxuan):ポーランドのアントニ・コワルスキーに4-2。次戦は元世界4位のイングランドバリー・ホーキンス
見どころ:短期決戦で問われる「取り切る力」
ウェルシュ・オープンの序盤は、上位選手でも取りこぼしが起きやすい局面です。大きなブレークだけでなく、ミス後の立て直しやセーフティ(相手に打たせにくい守備的ショット)を挟んだフレーム運びなど、細部が勝敗を分けます。江俊の勝利は、その“細部”が噛み合った好例として、今後の試合の見方を少し変えてくれそうです。
Reference(s):
China's Jiang upsets four-time world champion Selby at WST Welsh Open
cgtn.com








