ミラノ・コルティナ五輪で6個目のメダル、谷愛凌が語った「弱さを見せる力」 video poster
【国際ニュース】2026年のミラノ・コルティナ冬季五輪で金1・銀2を獲得した中国のフリースタイルスキー選手、谷愛凌(グー・アイリン)さんが、勝利の直後に「弱さ(脆さ)を見せること」の大切さを語りました。
金1・銀2で通算6個のメダル、フリースタイル史上最多に
谷さんは今回の五輪で金メダル1個、銀メダル2個を獲得。これにより、冬季五輪への2度の出場で通算6個のメダルとなり、フリースタイルスキー選手として史上最多の五輪メダリストになったとされています。
会見での問いかけ「勝者として、何を伝えたい?」
女子ハーフパイプ優勝後の記者会見で、CGTN Sports Sceneの朱曼丹(Zhu Mandan)氏から質問を受けた谷さんは、メダルの数や“最強”であることを誇示するためにここにいるのではない、と率直に述べました。
「メダルを見せびらかしに来たわけではない。ステージに立って“私が史上最高”と言うためでもない。もし私にできるなら、みんなも挑戦してほしい。私にできるなら、あなたにもできる」
北京2022の栄光のあとにあった、けがとメンタルの問題
谷さんは2022年の北京冬季五輪で金2・銀1を獲得し、世界トップクラスの選手としての地位を確かなものにしました。一方で、その後には深刻な身体のけがやメンタルヘルス上の問題といった困難もあったと明かしています。
「大事なのは、それを“役に立つ形”で世界に見せることを学ぶことだと思う。愚痴を言いたいわけではない。でも、私にも困難がある。私が手にしてきたものは、必死に戦って得たもの」
大差で勝っても「勝つのは簡単じゃない」
決勝での大きな勝ち方が注目される中でも、谷さんは「毎回、演技を決めなければならない。それは簡単ではない」と強調しました。最後に彼女がまとめたのは、勝利の“裏側”を含めて自分自身を見せることの意味です。
「短く言えば、“弱さを見せる力”、そして“本当の自分を見せる力”」
記録と同時に残ったメッセージ
五輪の舞台は、結果が数字として残る一方で、そこに至る過程は見えにくくなりがちです。谷さんの言葉は、勝者の物語を“完成形”として提示するのではなく、揺らぎや痛みを含む現実を共有し、挑戦の入口を広げようとするものとして受け取れます。
- メダルよりも「誰かの挑戦を後押しすること」に焦点を当てた
- けがやメンタルの不調を「学び」として語った
- 圧勝に見える勝利でも、毎回の実行は簡単ではないと明言した
競技の強さと同じくらい、言葉の静かな強さが、今大会の余韻として残りそうです。
Reference(s):
Six-time Olympic medalist Gu notes importance of showing vulnerability
cgtn.com








