FIBA女子W杯予選へ中国が強化試合でブラジルに延長勝利、長沙で74-69
FIBA女子ワールドカップ予選を控える中国女子代表が、中国本土の長沙でブラジルと強化試合を行い、延長の末に74-69で競り勝ちました。最大15点差を築きながら終盤に追いつかれる展開で、それでも最後は勝ち切ったことが、準備段階の“現在地”を示す一戦になりました。
試合の流れ:15点差から、0.2秒の同点弾で延長へ
立ち上がり:楊舒予の3点で会場が沸く
序盤は楊舒予(ヤン・シューユー)が3ポイントを決めてリズムを作ります。一方のブラジルはガードのイザベラ・ニコレッティがレイアップで12-9と先行。中国はセンターの張子宇(ジャン・ズーユー)がゴール下で押し返し、王思雨(ワン・スーユー)の3ポイントも決まって、第1クオーターを3点リードで終えました。
前半:中国がインサイドで主導権、39-26で折り返し
第2クオーターは張子宇がペイントエリアで好調を維持し、王思雨もリング周りで得点を重ねてハーフタイムまでに13得点。劉禹彤(リウ・ユートン)も内側の強さを見せ、中国はこの10分を21-11と圧倒して39-26としました。
後半:ブラジルが追い上げ、カリーナ・マルチンスが残り0.2秒で同点
後半に入るとブラジルが反撃。タイナ・パイシャオンが遠い位置から3ポイントを沈めて点差を一桁に戻し、WNBAセンターのカミラ・カルドーソが速攻のレイアップで一気に2点差まで迫ります。
そして終盤、残り0.2秒でカリーナ・マルチンスがディープスリーを決めて64-64。試合は延長へ持ち込まれました。
延長:18歳の張子宇が流れを引き戻す
延長開始直後もマルチンスが3ポイントを決め、ブラジルに勢いが残る形でスタート。それでも中国は張子宇が3点プレー(得点+フリースロー)で主導権を取り返します。張子宇は10得点・4リバウンドに加え、終盤の重要なブロックでも存在感を示し、中国が競り合いを制しました。
この一戦が示した「予選前のチェックポイント」
- 前半の強さ:インサイドを軸に得点し、守備でもリズムを作れた
- 後半の課題:リードを守る時間帯で、相手の3ポイントと速攻を止め切れなかった
- 終盤の勝負所:0.2秒の同点弾を許しても、延長で立て直して勝ち切った
- 個の成長:18歳の張子宇が要所で得点と守備の両面を担い、存在感を強めた
“強化試合の勝利”が持つ意味
強化試合は、完成度を誇る場というより「どこが揺らぐか」を早めに見つける場でもあります。中国は前半に示した攻守の噛み合いと、延長での修正力を収穫としつつ、後半の失点パターン(3ポイント、トランジション)をどう整理するかが、予選に向けた次の焦点になりそうです。
Reference(s):
China edges Brazil as FIBA Women's World Cup qualifying prep begins
cgtn.com








