ミラノ・コルティナ2026冬季パラ、ヴェローナで開幕 「Life in Motion」
ミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピックが、現地の金曜日(2026年3月6日)にイタリア・ヴェローナで開幕しました。テーマは「Life in Motion(動き続ける人生)」で、“違い”と参加の価値を祝う演出が、古代と現代をつなぐ舞台で展開されました。
舞台は「ヴェローナ・アレーナ」 古代ローマの円形闘技場で現代アート
開会式が行われたのは、約2000年の歴史を持つ古代ローマの円形闘技場「ヴェローナ・アレーナ(世界遺産)」。同会場では、冬季オリンピックも閉幕から2週間足らずで同じ場所に戻るかたちとなり、短い期間で“次の主役”へとバトンが渡されました。
式典は、ビデオデザイン、音楽、コレオグラフィー(振付)などコンテンポラリーアートを前面に出した構成。視覚とリズムで観客を引き込みながら、「個々の存在が動きの中で交わる」感覚を描いたといいます。
“地理的に分散した大会”を象徴 パレードはライブ配信も併用
今大会は、競技会場が複数のクラスター(競技拠点)に分散する、地理的に広がった冬季パラリンピックとして位置づけられています。開会式の入場行進でも、現地会場に加え、別拠点で参加する選手たちの様子をライブ配信で映し出す「分散型」の演出が採用されました。
移動や時間の制約がある中でも、多様な参加の形を見せる——大会のコンセプトをそのまま式典のフォーマットに落とし込んだ格好です。
節目の年:冬季パラ50年、イタリア開催はトリノ2006以来
この冬季パラリンピックは、1976年に初めて開催されてから50年の節目にあたります。さらに、冬季パラがイタリアに戻ってくるのはトリノ2006以来、という歴史的なタイミングでもあります。
中国は70人を派遣 海外で過去最大規模の代表団に
中国は今大会に70人の選手を派遣し、6競技で計71種目に出場します。海外開催の冬季パラリンピックとしては過去最大規模の代表団で、出場種目の幅も最も広いとされています。競技の裾野を広げながら、より多くの舞台で経験を積む姿勢が数字にも表れています。
開会宣言、そして「ロミオとジュリエット」着想のダンスも
組織委員会のジョバンニ・マラゴ会長が選手団を歓迎し、イタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領が大会の開会を宣言しました。
また、ヴェローナを舞台にしたシェイクスピア作品「ロミオとジュリエット」から着想したモダンダンスも披露され、違いを越えて結びつく“愛”の物語として再構成されたといいます。
実施競技は6つ、全79種目
今大会は6競技・全79種目で競われます。種目の内訳は次のとおりです。
- パラアルペンスキー
- パラバイアスロン
- パラクロスカントリースキー
- パラアイスホッケー
- パラスノーボード
- 車いすカーリング
古代の円形闘技場に、ライブ配信を織り込んだ分散型の入場行進。場所も形式も“ひとつ”に固定しない開会式は、スポーツが持つ包摂性を、演出のレベルで静かに提示したように見えます。これから各地の会場で、どんな「動き」が生まれていくのか注目です。
Reference(s):
cgtn.com








