デュプランティスが6m31で世界新、棒高跳び15度目の更新
スウェーデンのアルマン・デュプランティス選手が、ウプサラで行われた室内大会「モンド・クラシック」で6メートル31を一発で成功させ、棒高跳びの世界記録を自身で更新しました。世界記録の更新はキャリア通算15回目で、今季後半に控える世界室内選手権へ弾みをつける結果となりました。
6.31mは「最初の試技」でクリア
大会はデュプランティス選手の名を冠した「モンド・クラシック」。舞台はスウェーデン・ウプサラで、本人にとっては“ホーム”の空気が色濃い一日でした。
この日の試技数は最小限で、成功の積み上げ方が際立ちます。
- 5.65m:1回目で成功
- 5.90m:1回目で成功
- 6.08m:1回目で成功
- 6.31m(世界記録):1回目で成功
6.08mを越えた直後、バーを一気に23センチ上げて世界記録の高さへ。迷いの少ない選択と、助走から踏み切りまでの一連の動きが噛み合い、そのまま“仕事を終えた”かたちです。
2020年から続く「自分の記録」を再び塗り替え
デュプランティス選手は2020年に6.17mを跳んで以降、世界記録を保持し続け、更新も重ねてきました。今回の6.31mは、その流れをさらに先へ進める一歩です。
また、スウェーデン国内で世界記録を更新するのは今回が2回目。2025年6月にはストックホルムで6.28mを成功させており、2025年には世界記録の更新が計4回あったことも伝えられています。
「ここは自分たちのホーム」—地元で高まるスイッチ
26歳のデュプランティス選手は、観客に向けて「ここは自分のホーム。自分たちのホームだ」といった趣旨の言葉を述べ、誇りをにじませました。さらにスウェーデン放送SVTには、母国で戦うときは感情も乗り、挑戦者にとってはより難しくなる、とも語っています。
静かな会場の期待感が、一本の成功で一気に歓声へ変わる——“ホームの圧”を力に変えた更新劇だったと言えそうです。
技術面の変化:助走を伸ばし、硬いポールを制御
更新の裏側として、デュプランティス選手は「より硬いポールをコントロールするために助走を長くした」ことに触れています。棒高跳びは、ポールの硬さや助走距離の微調整が跳躍の感覚に直結します。今回の変更は、限界を押し上げるための“新しい賭け”でもあり、その選択が6.31mという数字に結びついた格好です。
ライバルたちの結果と、3月後半の再戦
2位はノルウェーのソンドレ・グットルムセン選手で6.00m。ギリシャのエマヌイル・カラリス選手は6.00mで3回失敗しました。カラリス選手は今年、ギリシャ室内選手権で6.17mをクリアしており、デュプランティス選手以外では最も高い到達点として注目されています。
デュプランティス選手は今月後半、ポーランド・トルンで行われる世界室内選手権で、再びカラリス選手と顔を合わせる見通しです。6.31mが“到達点”ではなく“通過点”になるのか。次の跳躍が、記録の物語をまた進めるかもしれません。
Reference(s):
Duplantis clears 6.31m to break pole vault world record for 15th time
cgtn.com








