ふたご座流星群が今週ピーク 「最も信頼できる流星群」が夜空を彩る
2025年12月に見頃を迎える国際ニュースでも人気の天文イベント「ふたご座流星群」が、今年も夜空をにぎわせています。活動はすでに始まっており、今週金曜日にピークを迎える見込みです。
ふたご座流星群、12月4〜20日に活動
ふたご座流星群は、毎年12月4〜20日ごろに活動する代表的な流星群です。中国科学院・紫金山天文台の王科超氏によると、ピーク時の「天頂観測数(1時間あたりに理論上見える流星数)」は、おおむね毎時150個前後と安定しているといいます。
王氏は「ふたご座流星群は毎年安定して出現し、待っている天文ファンをほとんど裏切らないことから、『最も信頼できる流星群』とも呼ばれています」と話しています。
ふたご座流星群の特徴は、極大(ピーク)の幅が広く、ほぼ24時間にわたって高い活動が続く点です。このため、世界各地の広い地域から観測しやすい流星群とされています。
一方で、2025年のピークはほぼ満月に重なるため、米航空宇宙局(NASA)は月明かりの影響で観測できる流星の数はやや少なくなるとしています。それでも明るい流星は十分に期待でき、条件の良い場所では流星群らしい光景を楽しめそうです。
いつ・どこで見る?観測のコツ
ふたご座流星群を含む多くの流星群は、夜半から明け方にかけて最も見えやすくなります。特別な望遠鏡やカメラは不要で、肉眼で十分に楽しめます。
見えるチャンスを高めるためのポイントは、次のとおりです。
- 街明かりの少ない、できるだけ暗い場所に行く
- 雲が少なく、空がよく晴れた夜を選ぶ
- 視界の広い場所で、寝転ぶか椅子に座って空全体を見渡す
- 少なくとも15〜30分ほど、目を暗さに慣らしてから観測する
満月に近い今年は、月が視界に入らない方向を中心に空を眺めるのも一つの工夫です。寒さが厳しい時間帯でもあるため、防寒対策をしっかりして出かけたいところです。
流星群とは?ふたご座流星群の正体
多くの流星群は、彗星(ほうき星)が残したチリや小石の集まりが地球の軌道と交差することで起こります。しかし、ふたご座流星群は少数派で、小惑星に由来する流星群の一つです。
その母天体は、小惑星「フェートン(3200 Phaethon)」です。太陽の周りを回るこの小惑星の軌道には、多くの岩石や塵が帯のように広がっていると考えられています。地球が毎年12月、この帯を通過するとき、大気に飛び込んだ小さな岩石が空に流れ星となって現れます。
宇宙空間から飛び込んできた小さな岩石が地球の大気に突入すると、空気との激しい摩擦で高温になり、その周りの空気が発光します。私たちが「流れ星」と呼んでいるのは、この一瞬の光の筋のことです。
次はこぐま座流星群 12月22日ごろピーク
12月には、ふたご座流星群のあとにも別の流星群が続きます。次の注目は「こぐま座流星群(Ursids)」で、12月22日ごろにピークを迎える見込みです。
こぐま座流星群も、冬至前後の静かな夜空を楽しめる天文現象の一つです。ふたご座流星群を見逃してしまった人にとっては、今年最後の流星群を楽しむチャンスとなります。
冬の夜空をきっかけに、少しだけ空を見上げてみる
年末にかけて、世界各地でいくつもの流星群が活動します。忙しい日々のなかでも、ほんの数十分だけ外に出て、街明かりから少し離れた場所で空を見上げてみると、思いがけない流れ星に出会えるかもしれません。
「願いごとをする暇もないくらい、次々に流れる」といわれるふたご座流星群。今年は満月に近い条件ではありますが、それでも冬の澄んだ空気の下で、宇宙のダイナミックな動きを体感できる貴重な機会となりそうです。
Reference(s):
Save the date! Spectacular Geminid meteor shower to light up the sky
cgtn.com








