CES2025でAIスマートグラスが主役に 中国スタートアップが挑む「メガネの戦い」 video poster
ラスベガスで開催中の2025年国際家電見本市(International Consumer Electronics Show、CES)で、AIスマートグラスがウェアラブル技術の主役になっています。中国のスタートアップXREAL(エックスリアル)とSharge(シャージ)が、Ray-Ban Metaなどの大手ブランドに挑み、Battle of the Glasses(メガネの戦い)とも呼ばれる競争が熱を帯びています。
CES2025で浮かび上がる「AIグラス時代」
2025年のInternational Consumer Electronics Showは現在、米ネバダ州ラスベガスで行われており、世界中のテック企業が最新の家電やガジェットを披露しています。その中で、特に注目を集めているのが、人工知能(AI)を組み込んだスマートグラスです。
AIスマートグラスは、メガネ型のデバイスにカメラやセンサー、マイクなどを内蔵し、利用者の視界に情報を重ねて表示したり、音声で指示を受け取ったりできるウェアラブル端末です。スマートフォンを取り出さなくても、通知確認や検索、翻訳、地図案内などを行える次世代のインターフェースとして期待されています。
中国スタートアップXREALとShargeの存在感
今回のCESでは、中国のイノベーターたちの存在感が一段と増しています。中でもXREALとShargeという2つのスタートアップは、AIスマートグラス分野の先頭ランナーとして注目されています。
XREALやShargeのようなスタートアップ各社は、デザインや装着感、表示体験、価格帯などを軸に、Ray-Ban Metaをはじめとする既存の有力ブランドと競い合っています。スタートアップならではの機動力と発想力で、大手中心だったスマートグラス市場の構図を塗り替えようとしている点がポイントです。
国際ニュースを伝えるメディアCGTNも、この2社へのインタビューを通じて、スマートグラスがどのように進化し、どんな使い方が想定されているのかを掘り下げています。焦点となっているのは、AIグラスは本当にスマートフォンを置き換えられるのかという問いです。
AIグラスは本当にスマホを置き換えるのか
AIスマートグラスがポスト・スマホの有力候補と見なされる理由はいくつかあります。例えば次のような使い方が想定されています。
- メッセージや通知を視界の端に小さく表示し、必要なときだけ確認できる
- 目の前の看板やメニューを自動で翻訳する
- 視線やジェスチャー、音声で操作し、両手を自由に保てる
- 見ているものをリアルタイムで撮影・記録し、AIが整理・要約する
こうした体験が自然なかたちで実現すれば、ポケットからスマートフォンを取り出す頻度は確かに減るかもしれません。特に、情報を画面の中ではなく現実の世界に重ねて扱う感覚は、デジタルネイティブ世代にとっても新しいインターフェースとして魅力的に映りそうです。
それでも課題は多いが、今から注目する価値
一方で、AIスマートグラスにはまだ多くの課題もあります。バッテリーの持続時間や重量、プライバシーへの配慮、長時間装着したときの疲れやすさなど、乗り越えるべきハードルは少なくありません。街中でカメラを常時オンにできるのかという社会的な合意も必要になります。
それでも、世界規模の見本市であるCESのど真ん中でBattle of the Glassesという言葉まで生まれていることは、この分野が単なるガジェットの一種ではなく、次のコンピューティング環境をめぐる本格的な競争の舞台になりつつあることを示しています。
読者にとってのポイント:今後数年で何が変わるか
今後数年のあいだに、AIスマートグラスはビジネス用途や特定の業務分野から普及が進み、その後、一般消費者向けに広がっていく可能性があります。通勤中の情報チェック、旅行先でのナビゲーション、オンライン会議や遠隔作業の支援など、日常生活や働き方を変えるシーンは多そうです。
まだスマートフォン完全置き換えの段階ではなくても、XREALやShargeをはじめとする中国のスタートアップや大手ブランド各社の動きをフォローしておくことで、ポスト・スマホ時代のテクノロジーを先取りしやすくなります。国際ニュースとしても、ウェアラブル端末の主導権をめぐる競争がどのように展開していくのかは、今後も注目しておきたいテーマです。
Reference(s):
Tech Please: Are AI glasses the next frontier for wearable tech?
cgtn.com








