TikTokが米国でサービス復活 トランプ次期大統領の大統領令で転換
米国で一時停止していたTikTokが、ドナルド・トランプ次期大統領の大統領令によりサービス復活へ向けて動き出しました。約1億7,000万人の利用者に影響する、このデジタル政策の転換を整理します。
何が起きているのか:TikTokが米国でサービス復旧
2025年12月8日(月)現在、短編動画アプリ「TikTok」は米国で段階的にサービスを復旧し始めています。これは、ドナルド・トランプ次期大統領が出した大統領令に基づき、米国内でのTikTokへのアクセスを再開させる動きです。
TikTokのサービス復旧は、トランプ氏が政権復帰を予定している月曜日を前に表明した方針を受けて行われています。大統領令により、これまで制限されていたアプリの利用環境が見直され、米国のユーザーが再びログインできるようになりつつあります。
トランプ次期大統領「TikTokを救わなければならない」
トランプ氏は就任前日の日曜日、就任式を控えた集会でTikTokについて言及しました。集会の場でトランプ氏は、TikTokの扱いについて強い言葉を用いて次のような姿勢を示しました。
率直に言って、われわれには選択肢がない。TikTokを救わなければならない。
トランプ氏は、約1億7,000万人の米国ユーザーが利用するTikTokのアクセスを、月曜日の政権復帰に合わせて復活させると表明しました。さらに、短編動画アプリとして人気の高いTikTokを安定して運営するため、米国として共同事業(ジョイントベンチャー)の形を模索するとも述べています。
TikTok側の反応:ユーザーへのメッセージ
トランプ氏の集会が行われる数時間前、TikTokは米国のユーザーに向けてメッセージを発信しました。
トランプ大統領の尽力の結果、TikTokは米国に戻ってきました。
このメッセージは、トランプ氏の動きによって米国内でのサービスが再開されることを強調する内容で、ユーザーに復旧の開始を知らせるものです。実際に、日曜日から米国の一部地域でアプリの利用が順次再開しているとみられます。
約1億7,000万人の米国ユーザーにとっての意味
TikTokは、米国だけで約1億7,000万人の人々が利用しているとされています。今回のサービス復活は、日常的にTikTokで情報収集や発信をしてきた人々にとって、大きな変化となります。
- 停止していたアカウントやフォロー、投稿がそのまま利用できる可能性
- クリエイターにとっては、収益化やファンとの接点が再び広がること
- 企業や団体にとっては、TikTokを使ったプロモーションや情報発信を再開できること
これまで別のプラットフォームに活動の場を移していたクリエイターや企業が、再びTikTokに戻る動きが出てくるかどうかも、今後の注目点になりそうです。
これから注目したい3つのポイント
今回のTikTokサービス復活をめぐって、今後とくに注目したいポイントを3つに整理します。
- 共同事業の具体像
トランプ氏は、TikTokのサービスを維持するために共同事業の形を検討すると述べました。どの企業や投資家が関わるのか、どのような枠組みになるのかは、現時点では明らかになっていません。今後の正式な発表が焦点になります。 - サービス復旧のスピードと安定性
日曜日から始まったサービス復旧が、どの程度のスピードで全米に広がるのか、また接続の安定性が保たれるのかも重要です。ユーザーにとっては、突然の停止と同じくらい「本当に使い続けられるのか」が気になるポイントです。 - ユーザーとクリエイターの反応
利用が制限されていた期間に他のサービスへ移っていたユーザーやクリエイターが、どのように戻ってくるのかも注目されます。視聴者の行動の変化や、クリエイターがどのプラットフォームを主戦場に選ぶのかは、今後のデジタル市場の姿を左右する可能性があります。
デジタル時代の「国家とプラットフォーム」の関係
今回のTikTokをめぐる動きは、一つのアプリの運命が、国家のトップの判断によって大きく左右されうることを示しています。トランプ氏の大統領令と発言をきっかけに、米国内でのTikTokの扱いが短期間で大きく転換したことは象徴的です。
スマートフォン一つで世界とつながる今、私たちが毎日使っているサービスは、政治や制度と切り離せない存在になりつつあります。TikTokの復活というニュースは、単なるアプリの話にとどまらず、「デジタル空間のルールを誰がどう決めるのか」という問いを私たちに投げかけています。
スキマ時間に動画を眺める習慣の裏側で、どのような判断が働いているのか。今回の国際ニュースを入り口に、身近なアプリと政治・社会の関係について、一度立ち止まって考えてみるきっかけになりそうです。
Reference(s):
TikTok restores service in U.S. based on Trump's executive order
cgtn.com








