日本でマイコプラズマ肺炎が急増 過去10年で最多水準に
日本でマイコプラズマ肺炎の患者が増え、同じ時期として過去10年で最も高い水準となっています。子どもに多いこの感染症と、同時に増加している伝染性紅斑について、最新の状況と注意点を整理します。
日本でマイコプラズマ肺炎が過去10年で最多水準
国立感染症研究所のまとめによると、2025年1月12日までの1週間に報告されたマイコプラズマ肺炎の患者数は、定点として報告している医療機関1施設あたりの平均で1.11人でした。
前の週から0.34人増え、この時期としては過去10年で最も高い水準となっています。季節性の感染症が増えやすい冬場の日本で、マイコプラズマ肺炎が目立って増加していることが分かります。
子どもに多いマイコプラズマ肺炎の主な症状
マイコプラズマ肺炎は、特に子どもに多い感染症とされています。報告されている主な症状は次のとおりです。
- 発熱
- 強いだるさ(倦怠感)
- 頭痛
- 長引く咳
症状が重くなると肺炎を引き起こし、入院が必要になる場合もあります。単なる風邪と思って様子を見ているうちに悪化するケースもあるため、咳や発熱が長引く場合は早めの受診が大切です。
伝染性紅斑(りんご病)も増加傾向
同じ期間には、伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)も増加しています。伝染性紅斑は、はじめはかぜに似た症状が出て、その後にほおが赤くなる発疹が特徴の感染症です。
約3,000の医療機関からの報告によると、1施設あたりの平均患者数は0.94人で、前の週の0.78人から増加しました。マイコプラズマ肺炎とあわせて、子どもを中心とした複数の感染症が同時に広がっている状況といえます。
インフルエンザ流行下で求められる予防対策
専門家は、インフルエンザが依然として広く流行している中で、これらの感染症から身を守るための対策を続ける重要性を強調しています。特に呼びかけられているのが、マスクの着用を含む基本的な感染対策です。
- 人が多い場所や医療機関ではマスクを着用する
- 咳やくしゃみが出るときは、ティッシュや袖で口と鼻をおおう
- 体調がすぐれない場合は無理をせず、早めに医療機関に相談する
こうした対策は、マイコプラズマ肺炎や伝染性紅斑だけでなく、インフルエンザなど他の呼吸器感染症の広がりを抑えるうえでも役立つとされています。
「過度に恐れず、でも軽視しない」ために
マイコプラズマ肺炎も伝染性紅斑も、多くの場合は適切な対応をとれば回復が見込める感染症です。一方で、重症化したり、学校や家庭内で一気に広がったりすることもあります。
過度に恐れる必要はありませんが、「長引く咳や発熱は一度医師に相談してみる」「流行期はマスクをうまく使う」といった日常的な工夫が、自分と周りの人を守ることにつながります。感染症が重なりやすい季節だからこそ、基本的な対策をもう一度見直しておきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








