25歳まで生きる猫の秘密 中国の獣医が語る長寿ケアのポイント video poster
猫が20〜25年と長く健康に生きるには何が大切なのでしょうか。中国のニュースチャンネルCGTNの教育シリーズに登場した北京の獣医師が、猫の長寿のための最新の考え方を紹介しました。本記事では、そのポイントを日本語で分かりやすく整理します。
CGTNの番組で語られた「25歳まで生きる猫」
2025年現在、猫は世界中で人気のペットとなり、日本でも家族同然の存在として暮らす人が増えています。CGTNの教育シリーズ「SPARK」では、北京Najiya Zhisheng猫科病院の院長であり、北京市小動物診療・治療業協会の猫分会副会長でもあるGuo Zhisheng医師が、猫を20〜25年生きられるようにするための科学的なポイントを解説しました。
番組では、平均的な寿命を超えて長く生きる猫のために、次の3つのテーマが特に重視されています。
- 見た目では分からない遺伝性疾患への向き合い方
- ストレスを抑えた生活環境づくり
- 高齢猫で増える病気への予防的な備え
1 遺伝性の「隠れたリスク」を早く知る
まず取り上げられたのが、遺伝的なリスクです。一見元気に見える猫でも、実は生まれつき病気を抱えている場合があります。
番組で名前が挙がった主な疾患は、次のようなものです。
- 多発性嚢胞腎(ポリシスティック・キドニー・ディジーズ):腎臓に嚢胞ができる病気
- 肥大型心筋症(ハイパートロフィック・カーディオマイオパシー):心臓の筋肉が厚くなる心臓病
いずれも、初期には目立った症状が出ないことが多いとされています。そのためGuo医師は、若いうちからのスクリーニング、つまり「早期検査」が猫の長寿にとって重要だと強調しました。
番組では、
- 遺伝性疾患は、見た目の元気さだけでは判断できないこと
- 早めにリスクを知ることで、生活の管理や治療方針を考えやすくなること
といった点が、分かりやすく説明されています。
2 ストレスの少ない暮らしが寿命を延ばす
次のテーマは「ストレス」です。Guo医師は、日常のストレスがさまざまな病気の引き金になると指摘しました。とくに、
- 多頭飼いの家庭での人間関係ならぬ「猫間関係」のストレス
- 動物病院への通院や旅行時の不安
などが、猫にとって大きな負担になり得るとされています。
ストレスが積み重なると、
- 尿路閉塞(おしっこが出なくなる状態)
- 慢性的な皮膚炎や皮膚感染
といった病気の一因になることがあると紹介されました。
多頭飼いだからこそ「安心できる自分の場所」を
番組では、多頭飼いの家庭で猫同士のストレスを減らすための工夫として、次のような環境づくりが重要だとされています。
- ほかの猫から離れて休める「隠れ家」のようなスペースをつくる
- 上下の動きができる棚やキャットタワーを活用し、距離を取りやすくする
- トイレや食事スペースを、猫ごとにある程度分ける
それぞれの猫に「ここは自分の安全地帯だ」と感じられる場所があることが、安心感につながるとされています。
通院や旅行時の不安をやわらげる工夫
また、動物病院への通院や長距離の移動は、多くの猫にとって強いストレスになります。Guo医師は、必要に応じて不安をやわらげる薬を使う方法についても触れました。
番組では、
- 移動前にキャリーケースに慣らしておくこと
- どうしても不安が強い猫には、獣医師の判断のもとで薬を使う選択肢もあること
などが、具体的な例として紹介されています。無理に我慢させるのではなく、「いかにストレスを減らすか」という視点が、長寿のためのケアとして強調されました。
3 高齢猫に多い腎臓病をどう防ぐか
3つ目のテーマは「病気の予防」です。番組では、とくに腎臓の病気が大きな課題として取り上げられました。
Guo医師によると、高齢の猫の30%以上が慢性腎臓病を発症するというデータが紹介されています。猫の長寿と腎臓病対策は切っても切り離せないテーマと言えます。
この問題に対して、番組では「予防のチェックリスト」が提示され、日常生活の中でできる備えが整理されています。また、初めて猫を迎える人に向けて、
- 若いうちから将来の腎臓病リスクを意識しておくこと
- 年齢を重ねるほど、こまめな健康チェックが重要になること
などがポイントとして語られました。詳しいステップや具体的なケアの方法は、番組内でツールキットの形で紹介されています。
「長く一緒に暮らす」視点でペットとの関係を考える
猫の寿命を20〜25年というスケールで考えると、ペットは「かわいい存在」から「長期にわたる人生のパートナー」へと見え方が変わってきます。今回のCGTNの番組は、
- 遺伝性疾患を早く知ること
- 日々のストレスを減らすこと
- 高齢期の腎臓病などに備えて、若いうちから意識を向けておくこと
といった視点を通じて、「猫とどう付き合うか」を長期的に考えるきっかけを与えてくれます。
日本の読者にとっても、こうした国際ニュースは、自分の猫との暮らし方を見直すヒントになり得ます。情報を参考にしつつ、実際のケアについては、身近な動物病院と相談しながら、それぞれの猫に合った方法を探っていくことが大切だと言えるでしょう。
Reference(s):
Paw-some care, No cat-astrophe: Guide to 25-year-old felines
cgtn.com








