テキサス西部ではしか集団感染 ワクチン未接種の子どもに拡大 video poster
米テキサス州西部ではしかの集団感染が確認され、ワクチン未接種の子どもを中心に広がりつつあります。一部では接種済みの人にも感染が報告され、公衆衛生当局が警戒を強めています。
ワクチン未接種の子どもが中心に
現地の公衆衛生当局によると、今回のはしかの集団感染は、テキサス州西部の地域でワクチンを打っていない子どもたちを起点として広がったとみられています。地域での人と人との接触を通じて、複数の感染者が確認されています。
当局は、はしかの感染力の強さから、体調に違和感がある場合には登校や外出を控え、早めに医療機関に相談するよう呼びかけています。
接種済みの人にも感染が報告
今回のテキサス西部の事例では、ワクチンを接種していたにもかかわらず感染したケースも報告されています。公衆衛生当局は、ワクチンが重症化を防ぐうえで重要である一方で、どのワクチンも万能ではなく、ごく一部では感染が起こりうると説明しています。
こうした事例は、地域全体で高い接種率を維持し、感染の連鎖そのものを起こりにくくする集団免疫の重要性を改めて示しているといえます。
はしかとはどんな病気か
はしか(麻しん)は、主に空気を通じて広がる非常に感染力の強いウイルス性の病気です。高熱やせき、全身の発疹などの症状が出て、特に乳幼児や免疫力の弱い人にとっては重症化のリスクが高いとされています。
ワクチンが普及する以前には、多くの国で子ども時代に一度ははしかにかかると言われてきましたが、予防接種の拡大によって、多くの地域で患者数は大きく減少しました。それでも、接種率が下がると、今回のテキサス州西部のように集団感染が起こることがあります。
アメリカのワクチン政策見直しの動き
こうした中で、アメリカの最高位の保健当局者であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が、国内のワクチン接種スケジュールを見直す考えを示しています。ちょうどそのタイミングでテキサス西部ではしかの集団感染が起きていることから、ワクチン政策と現場の感染状況の関係に注目が集まっています。
今後、どのような見直し案が示されるのか、また公衆衛生当局や医療現場がどのような意見を表明するのかによって、アメリカ国内だけでなく、各国のワクチン議論にも影響を与える可能性があります。
日本と世界への示唆
今回のテキサス西部のはしか集団感染は、ワクチンをめぐる議論が続く中で、接種率の低下がどのようなリスクにつながるかを改めて突きつける事例となっています。
- ワクチン未接種者が集中する地域やコミュニティでは、はしかのような感染症が一気に広がりやすいこと
- ワクチン接種者でも、ごく一部で感染する可能性があるため、社会全体として感染の火種を減らすことが重要であること
- ワクチン政策の見直しや議論が行われる際には、科学的なデータと現場の声を丁寧に伝える情報発信が欠かせないこと
日本でも、はしかや他の感染症ワクチンをめぐる議論は続いています。海外で起きている事例を自分ごととして捉えつつ、どの情報を信頼するか、どのように社会全体でリスクを減らしていくかを考えていくことが求められています。
テキサス西部での今回の集団感染の行方と、ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏によるワクチン接種スケジュール見直しの議論は、公衆衛生と社会の信頼関係をどう築き直すのかという、より大きな問いを投げかけています。
Reference(s):
cgtn.com







