米国ではしか患者301人に テキサス州で深刻な集中発生
米国で、ワクチンで防げる感染症であるはしか(麻しん)の患者が2025年に入り急増しています。最新の統計では、今年これまでに確認された患者は301人に達し、その多くがテキサス州に集中しています。
米国で301人が感染 15の地域に広がる
米疾病対策センター(CDC)が金曜日に公表した最新データによると、2025年に入ってから米国内で確認されたはしか患者は合計301人に上りました。症例は全米15の地域で報告されており、このうち50人が入院、2人が死亡したとされています。
テキサス州で259人が集中 州当局はさらなる拡大を懸念
特に深刻なのがテキサス州です。同州では1月以降、金曜日の時点で259人のはしか患者が確認されており、全米の症例の大半を占めています。このうち34人が入院を必要としました。
テキサス州保健サービス局は、はしかが非常に感染力の強いウイルス性疾患であることを踏まえ、現在の発生地域だけでなく周辺地域でも今後新たな感染が起きると見込まれると警告しています。
はしかとはどんな病気か
はしか(麻しん)は、感染者のせきやくしゃみを通じて空気中に広がる、非常に感染力の強いウイルス性の感染症です。同じ空間にいるだけでも感染することがあるとされ、ひとたび流行が始まると短期間で多くの人に広がる危険があります。
主な症状の一例は次の通りです。
- 発熱
- せき
- 鼻水
- 目の充血
- 全身の発疹
重症化した場合には、肺炎や脳の腫れ(脳炎など)の合併症を引き起こし、死亡に至ることもあります。
予防の鍵はワクチン CDCが強調
CDCは、はしかを防ぐ最も効果的な方法はワクチン接種だと強調しています。はしか・おたふくかぜ・風しんを防ぐ混合ワクチンであるMMRワクチンを2回接種することで、高い予防効果が得られるとしています。
はしかは一度地域で広がると鎮静化に時間がかかることが多く、流行が起きてから対策を取るよりも、平時から予防接種を進めることが重要だとされています。
日本の読者にとっての意味 旅行と情報収集の重要性
今回の米国ではしか患者が増えているというニュースは、日本を含む他国に住む人にとっても無関係ではありません。グローバルに人の往来が活発な現在、ある国での感染症の流行が別の地域に波及するリスクは常に存在します。
海外へ渡航する場合、訪問先でどのような感染症が報告されているか、どのようなワクチン接種が推奨されているかを事前に確認することは、自分と周囲の人を守るうえで一つの重要な行動と言えます。
ワクチンで予防可能な感染症が、2025年の今もなお社会に大きな影響を与え得ることを、今回の米国の事例は示しています。数字の増減に一喜一憂するだけでなく、私たち一人ひとりが信頼できる情報をもとに、どのように健康リスクと向き合うかを考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








