高齢者ケアに広がるAIロボット ショッピングセンターから介護現場へ video poster
AIを搭載したロボットがショッピングセンターやレストラン、倉庫などで働く姿は、すでに徐々に見慣れた光景になりつつあります。2025年現在、各国の企業が次のフロンティアとして注目しているのが「高齢者ケア」の現場です。
ショッピングセンターから高齢者ケアへ広がるAIロボット
国際メディアCGTNの報道では、AIで動くロボットが商業施設や物流現場に導入されている様子が紹介され、同時に企業が高齢者ケア分野への展開を見据えていることが伝えられています。国際ニュースとしても、少子高齢化が進む国や地域にとって見逃せない動きです。
これまでロボットは、
- ショッピングセンターでの案内や警備
- レストランでの配膳や接客の補助
- 倉庫での荷物の搬送・仕分け
といった場面で活用されてきました。こうした実績を踏まえ、企業は技術やノウハウを「高齢者ケア」というより繊細な領域に応用しようとしています。
高齢者ケアの現場でロボットに期待される役割
では、高齢者ケアの現場でAIロボットは何を担おうとしているのでしょうか。具体的には、次のような役割が想定されています。
- 見守りと安全確認:転倒の検知や長時間動きがない場合の通知など、センサーを使った常時見守り
- 声かけ・会話の相手:簡単な日常会話やクイズ、音楽再生などを通じた孤立感の軽減
- 服薬や予定のリマインド:薬の時間や通院予定を音声や画面で知らせる機能
- 移動や生活動作のサポート:歩行の補助や、室内での小さな荷物の運搬など、身体的負担の軽減
AIロボットは、介護職の代わりにすべてを行うのではなく、「人のケアを支える道具」として位置づけられつつあります。人手不足が深刻な国や地域では、こうした補助があることで、介護職がより専門的なケアに集中できる可能性があります。
期待と不安が交錯するロボット介護
一方で、高齢者ケアにロボットを導入することには、期待と同時に不安もつきまといます。
- プライバシーの問題:カメラやセンサーによる見守りが、どこまで許容されるのか
- 「人間らしさ」の欠如:触れ合いや表情、細かな気遣いなど、人間だからこそできるケアとの違い
- デジタルデバイド:機械が苦手な高齢者が、ロボットに対して安心感を持てるのかどうか
こうした懸念があるからこそ、高齢者ケアでのロボット活用は「効率化のため」だけではなく、「人の尊厳をどう守るか」という視点が欠かせません。技術が進歩しても、最終的な判断や寄り添いは人が担うべきだ、という考え方も根強くあります。
これから問われるのは「技術」だけでなく「信頼」
2025年12月時点で、AIロボットによる高齢者ケアは、世界各地で本格的な普及の入り口に立っている段階といえます。今後、各国の企業や自治体が試験導入や実証実験を重ねる中で、
- どの業務をロボットに任せるのか
- どこから先は必ず人が関わるべきなのか
- 高齢者や家族が安心して受け入れられる設計や運用は何か
といった点が、重要な論点になっていきます。
AIロボットは、単なるハイテク機器ではなく、高齢者の日常と心に入り込む存在になります。だからこそ、技術の進歩と同じくらい、「信頼をどうつくるか」を社会全体で考えることが求められています。
高齢化が進む日本にとっても、CGTNが伝えるような国際ニュースの動きは、自分たちの未来の介護の姿を考えるヒントになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








