NVIDIA、中国向けAI半導体H20販売再開へ 米政府が輸出許可見通し video poster
米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)が、中国向け人工知能(AI)半導体「H20」GPUの販売を再開する方針を明らかにしました。この国際ニュースは、AIチップの供給と米中の技術をめぐる関係に影響を与える動きとして注目されています。
何が発表されたのか
NVIDIAは月曜日、AI向けグラフィックス処理装置(GPU)であるH20チップについて、中国への販売再開に向けて動き出したと発表しました。
同社は声明で、H20を中国に輸出するため、アメリカ政府に対してライセンス(許可証)の申請手続きを進めており、近く承認を得られる見込みだと説明しています。許可が下り次第、速やかに出荷を始める計画だとしています。
声明によれば、アメリカ政府はNVIDIAに対しライセンスが発行されると保証しており、同社は「まもなくH20の納入を開始できる」と期待を示しました。
米政府のライセンスとH20販売の流れ
NVIDIAによると、H20の中国向け販売には、アメリカ政府による輸出ライセンスが必要とされています。同社は必要な申請を進めており、承認後すぐに中国本土市場向けの供給を再開する構えです。
ライセンス制は、先端技術の輸出を政府が管理する仕組みです。企業は事前に申請し、認可された範囲でのみ製品を出荷できます。今回のケースでも、NVIDIAは政府の枠組みの中でビジネスを進めていく形になります。
黄CEO「非常に良いニュース」 北京で強調
NVIDIAの黄仁勳(ジェンスン・フアン)CEOは、火曜日に北京で記者団の取材に応じ、「非常に良いニュースだ」と語りました。黄CEOは、中国市場に向けてH20の販売を始められる見通しになったことに強い期待感を示しています。
黄CEOは「H20を中国市場で販売し始める。H20をできるだけ早く出荷できることを楽しみにしている。この非常に良いニュースをとてもうれしく思う」と述べ、中国向けAIチップ事業への意欲を表明しました。
当時、黄CEOは北京で開かれる第3回中国国際サプライチェーン博覧会に出席する予定で、中国現地で直接状況を説明する機会にもなっていました。
H20 GPUとは? AIの中核となる半導体
H20は、AIの学習や推論といった膨大な計算を担うGPU(グラフィックス処理装置)の一種です。データセンターやクラウドサービスで使われるAI計算用チップとして設計されており、画像認識や大規模言語モデルなど、さまざまなAIアプリケーションを支えます。
こうしたAIチップは、各国の企業や研究機関が競うように導入を進めており、とくに中国では、製造業や金融、インターネットサービスなど幅広い分野で需要が高まっています。
なぜ中国市場への再開が注目されるのか
NVIDIAにとって、中国はAI関連製品の重要な市場の一つです。H20の供給再開は、同社の売り上げだけでなく、中国のAI開発やクラウドサービスの動向にも影響を与える可能性があります。
一方で、H20の販売がアメリカ政府のライセンスに基づいて行われるという点は、先端半導体をめぐる国際的なルールや調整が今後も続いていくことを示しています。企業は、技術競争と規制の両方を見据えながら戦略を組み立てる必要があります。
読者が押さえておきたい3つのポイント
- NVIDIAがAI向けGPU「H20」の中国向け販売再開に向けて動いていること
- 販売には米政府の輸出ライセンスが必要で、承認後に出荷が始まる見通しであること
- 黄仁勳CEOが北京で「非常に良いニュース」と強調し、中国市場への期待を示したこと
AI半導体をめぐる動きは、今後の国際経済やデジタル産業の行方に直結します。日本からニュースを追う私たちにとっても、技術とルールがどのように折り合いをつけていくのかを見ていくことが重要になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








