米国防総省、米海軍次世代ステルス戦闘機F/A-XXの受注企業を今週にも決定へ
米国防総省が、米海軍の次世代ステルス艦載機「F/A-XX」の受注企業を今週にも選定すると報じられました。2025年12月8日現在、ボーイングとノースロップ・グラマンが競うこの大型計画は、中国を念頭に置いた米国の安全保障戦略の一角を担う動きとして注目を集めています。
今週にも次世代ステルス艦載機の受注企業を選定
ロイター通信が米政府関係者の話として伝えたところによると、米国防総省(ペンタゴン)は、米海軍の次世代ステルス戦闘機「F/A-XX」を設計・製造する企業を、早ければ今週にも決定する見通しです。
ボーイングとノースロップ・グラマンの2社が最終候補とされており、ピート・ヘグセット国防長官が先週金曜日に選定作業を前に進める決定を下したとされています。米海軍は今週中にも勝者を発表する可能性がありますが、これまでも土壇場での見直しによって計画が遅れてきた経緯があり、今回も発表が先送りされる可能性は残っています。
数カ月にわたる遅延により、国防総省や米海軍は詳しいコメントの要請に応じておらず、現時点でも公式な説明は出ていません。
数十億ドル規模の「F/A-XX」計画とは
「F/A-XX」は、1990年代から運用されてきた米海軍の主力戦闘攻撃機「F/A-18E/F スーパーホーネット」の後継となる、次世代の空母艦載機です。計画は数十億ドル規模の事業とされ、今後の米海軍航空戦力を左右する中核プロジェクトと位置づけられています。
新型機は、従来機よりも高度なステルス性(探知されにくさ)を備え、航続距離や滞空時間が改善されると見込まれています。また、無人戦闘機と連携しつつ、空母打撃群の防空システムとも高いレベルで統合される設計が想定されています。有人機と無人機を組み合わせて運用することで、パイロットのリスクを抑えつつ、広い海域で柔軟に対応できる体制を狙うものとみられます。
遅れが映す「海軍航空の将来」への問い
今回のF/A-XX計画の遅れは、米海軍にとっての海軍航空戦力や空母の役割をどう位置づけるのかという、より大きな問いを映し出しています。報道によれば、この戦闘機は中国を強く意識した米国の将来構想の中で、重要な位置づけとされています。
もしプログラムがさらに遅れたり、十分な予算が確保できなかったりした場合、2030年代以降、米海軍が最新世代の空母艦載戦闘機を欠いた状態に陥るおそれがあると指摘されています。そうなれば、遠方の海域に航空戦力を展開し、空母を中心に軍事力を示す能力に影響が出る可能性があります。
一方で、F/A-XXのような高性能ステルス戦闘機に多額の投資を続けるべきか、それとも無人機やミサイル、サイバー分野など別の手段に重点を移すべきかという戦略的な議論も、今後いっそう強まるとみられます。
これからの注目ポイント
今回の動きをめぐり、今後の国際ニュースとして注目されるポイントを整理します。
- 今週中に米海軍がF/A-XXの受注企業を正式発表できるか、それとも再び延期となるか
- ボーイングとノースロップ・グラマン、どちらが選ばれ、採用された案がどのようなコンセプトの戦闘機となるのか
- F/A-XXが無人戦闘機や空母防空システムとどのような形で連携・統合されるのか
- 計画の進捗が、米海軍の空母中心の戦力構成や将来の海上戦略にどのような影響を与えるのか
米国防総省と米海軍は現時点で詳細なコメントを避けていますが、F/A-XXの行方は、今後の海軍航空戦力の方向性を占う試金石になりそうです。newstomo.comでは、この次世代ステルス戦闘機をめぐる議論と実際の選定プロセスの進展を、引き続きフォローしていきます。
Reference(s):
Stealth fighter race: U.S. set to pick winner for next-gen navy jet
cgtn.com








