中国VR産業ニュース:南昌の世界VR産業大会で約5.3億ドルの新投資
中国VR産業ニュース:南昌の世界VR産業大会で約5.3億ドルの新投資
中国東部・江西省南昌市で開催された「2025世界VR産業大会」が月曜日に閉幕しました。2日間の会期で、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、XR(クロスリアリティ)を中心とした最新技術が集結し、約5.3億ドル(約38億7,000万元)規模の新たな投資プロジェクトがまとまりました。
南昌で開かれた「2025世界VR産業大会」とは
今回の世界VR産業大会は、VR産業の国際的なハブを目指す中国本土において、最新トレンドとビジネスを結びつける場として位置づけられています。会場では、没入型の体験ブースや専門家による討論、企業同士のビジネスマッチングが行われました。
大会期間中、参加者はヘッドセットを装着して仮想空間を体験するだけでなく、産業用ソリューションや教育・医療向けコンテンツなど、さまざまな応用分野に触れることができたとされています。
14件・約3.87ビリオン人民元のプロジェクトが契約
大会では、合計14件のプロジェクト契約が結ばれ、その規模は約3.87ビリオン人民元(約5.3億ドル)に達しました。投資対象は次のような先端分野にまたがります。
- ARスマートグラスなどのウェアラブル機器
- 新型ディスプレイや次世代画面デバイス
- VR・AR・XRの産業向けソリューション
- AI(人工知能)と組み合わせた映像・体験技術
単発の大型案件というよりも、ハードウェアからソフトウェア、コンテンツ、AI技術までを含むエコシステム全体への投資が意識されている点が特徴的です。
2万平方メートル超の展示会場、100社以上が集結
併催された展示会は、2万平方メートルを超える規模で、100社以上の企業や業界団体が出展しました。来場者は、以下のような多様な技術に直接触れることができました。
- 最新のVR・AR・XRソリューション
- AI機能を備えたスマートグラス
- 人型ロボット(ヒューマノイド)によるデモンストレーション
ハードウェアだけでなく、サービスやコンテンツを含めた「体験」全体が強調されており、VRを日常の生活や仕事にどう組み込むかという視点が前面に出ている点も注目されます。
なぜ今回のVR投資が重要なのか
今回の投資は、数字の大きさだけでなく、いくつかの点で国際的にも意味を持ちます。
- 空間コンピューティング時代への加速:VRやAR、XRは、画面の中で完結するインターネットから、空間そのものをインターフェースにする「空間コンピューティング」への移行を支える技術です。
- ハードウェアとコンテンツの両輪:ARスマートグラスや新型ディスプレイなどのハード投資は、今後のプラットフォーム競争に直結します。同時に、それを生かすソフトやコンテンツへの需要も高まります。
- エコシステムとしての成長:展示会には多様な企業・団体が参加しており、部品メーカーからロボティクス、AIまで、分野横断の連携が進んでいることがうかがえます。
こうした流れは、VR産業が「一部のゲームやエンタメのための技術」から、教育、医療、製造、観光など幅広い産業インフラへと変化しつつあることを示しています。
日本の読者・ビジネスが押さえておきたい視点
日本の企業やクリエイター、テックに関心のある個人にとって、今回のニュースは次のようなポイントで参考になります。
- ハードウェア動向のウォッチ:ARスマートグラスや新ディスプレイの開発は、今後の標準仕様やユーザー体験を左右します。日本企業にとっても、部品供給や共同開発の可能性があります。
- XR活用シナリオの研究:展示会で紹介されたような多数のVR・AR・XRソリューションは、自社の業務やサービスに応用できるヒントになり得ます。
- AIとロボットの組み合わせ:AI搭載のグラスやヒューマノイドロボットは、インターフェースの在り方そのものを変えつつあります。人と機械の関わり方を考える材料としても重要です。
「読みやすいのに考えさせられる」VRニュースとして
2025年に入り、VR・AR・XRをめぐる国際競争と協力は一段と活発になっています。南昌での世界VR産業大会で示された約5.3億ドルの投資は、その流れの一端にすぎませんが、次のデジタル体験のステージが着実に形になりつつあることを示しています。
日々のニュースの中で、こうした技術・産業の動きを押さえておくことは、将来の働き方やビジネスチャンスを考える上でも大きなヒントになります。通勤時間の数分で、世界のVR産業の今を俯瞰してみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
VR in China: Latest event generates $530m in new tech investment
cgtn.com








