中国商務省、ネクスペリア巡るオランダの命令停止を歓迎 半導体サプライチェーンに注目
中国商務省は水曜日、オランダ政府が中国企業ウィングテックの海外子会社である半導体メーカー、ネクスペリアを巡る行政命令を停止したことを歓迎すると表明しました。世界の半導体サプライチェーンの安定と、中国とオランダの経済関係にとって前向きな一歩だと中国側は見ています。
今回のポイント
- 中国商務省が、ネクスペリア関連の行政命令の停止を「問題の適切な解決に向けた正しい方向への第一歩」と評価
- 一方で、命令の撤回や誤った判断の見直しは行われておらず、「根本原因は解消されていない」との懸念も表明
- 中国とオランダの政府担当者が火曜日と水曜日に北京で二度の協議を実施
- 行政による過度な介入を避け、企業同士の協議と法に基づく手続きで問題を解決する方針で一致
中国が歓迎する「停止」措置、その中身
中国商務省によると、オランダ政府は「物資供給法」に基づき出していたネクスペリアに関する行政命令について、その効力をいったん停止することを中国側に伝えました。
同省の報道官は、この停止措置を「問題の適切な解決に向けた正しい方向への第一歩」と述べています。中国側は、今回の対応を通じて協議による解決に向けた余地が生まれたとみています。
それでも残る「根本原因」
しかし報道官は、今回の停止はあくまで命令の執行を止めたにすぎず、行政命令そのものの撤回には至っていないと強調しました。命令を取り消すことこそが、世界の半導体産業とサプライチェーンに生じている混乱の根本原因に対処することになるとの見解を示しています。
さらに報道官は、オランダ経済省が主導した判断により、ウィングテックがネクスペリアに対して有していた支配権を剥奪するという「誤った裁定」が維持されていることが、問題解決の最大の障害になっていると指摘しました。
北京での協議、何が話し合われたのか
中国商務省によると、中国とオランダの政府担当者は火曜日と水曜日、北京で二度にわたってネクスペリア問題に関する協議を行いました。この席でオランダ側は、前述の行政命令を停止すると申し出たとされています。
協議の中で中国側は、現在の世界的な半導体サプライチェーンの混乱とその責任の所在はオランダにあると繰り返し強調しました。そのうえで中国側は、オランダが中国と協力する誠意を引き続き示し、問題解決に向けた真に建設的な提案を示すことへの期待を表明しています。
行政介入を抑え、企業間の協議で解決へ
一方で、両国は協議を通じて、行政による過度な介入を取り除き、企業内部の紛争は法に基づく協議を通じて解決することを支持する方針で一致しました。
商務省の報道官は、こうした枠組みは投資家の正当な権益を守るだけでなく、世界の半導体産業の安全と安定を回復するためのより良い条件を整えることにもつながると述べています。
2025年の半導体と国際ルールをどう見るか
今回のネクスペリア問題を巡るやり取りは、2025年のいまも続く半導体産業と国際ルールのせめぎ合いを象徴する動きとも言えます。特定の企業を対象とした行政措置が、国境を越えたサプライチェーン全体の安定に影響しうることが、あらためて浮き彫りになった形です。
中国とオランダが、行政的な措置だけでなく、企業同士の協議や法に基づく手続きによる解決を重視する姿勢を確認したことは、今後の国際的な投資紛争や企業買収を巡る調整のあり方に一つの示唆を与えます。
一方で、中国側が指摘するように、具体的な行政命令や裁定がそのまま残るかぎり、企業にとっての不透明感は完全には拭いきれません。最終的にどのような形でネクスペリア問題が決着するのか、そしてそれが世界の半導体サプライチェーンの安定にどこまで寄与するのかが、今後の注目点となりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








