DeepSeek、次世代AI「V4」2月中旬投入へ コーディング特化で長文プロンプトも焦点
中国本土のAIスタートアップDeepSeekが、コーディング能力を強化した次世代モデル「V4」を2026年2月中旬に投入する見通しだと、米メディアThe Informationが1月の金曜日に報じました。開発現場で重要度が増す「コード生成・レビュー」と「超長文の指示(プロンプト)処理」をめぐり、AIモデル競争が新しい局面に入る可能性があります。
何が報じられたのか:V4は「コーディング重視」、2月中旬に登場見込み
The Informationは、事情に詳しい関係者の話として、DeepSeekが次世代AIモデルV4を2026年2月中旬にローンチする見込みだと伝えました。V4は「強いコーディング能力」を特徴とし、社内テストではコード関連タスクで競合を上回る可能性が示された、という内容です。
ポイントは2つ:「コードで勝つ」+「超長文プロンプトをさばく」
報道で強調された論点は大きく2つです。
- コーディング性能:DeepSeekの従業員による社内テストで、AnthropicのClaudeやOpenAIのGPTシリーズなど競合モデルより、コーディング領域で優位になり得る示唆があったとされています。
- 極端に長いコーディング指示の処理:大規模なソフトウェア開発では、仕様・既存コード・ログ・テスト条件など、入力が長文化しがちです。V4は、こうした「非常に長いコーディングプロンプト」の取り扱いで前進した(breakthrough)と報じられました。
特に後者は、単にコードを生成するだけでなく、大量の前提情報を読み込み、矛盾なく作業を進められるかという実務寄りの評価軸につながります。
確認状況:報道は未検証、各社コメントは限定的
入力情報によれば、Reutersはこの報道を直ちに独自検証できなかったとし、DeepSeekもReutersのコメント要請にすぐには応じなかったとされています。現時点では、ローンチ時期や性能比較は関係者証言に基づく見通しとして受け止めるのが自然です。
背景:DeepSeekは中国本土のAIエコシステム構築の文脈でも注目
DeepSeekは杭州を拠点とするスタートアップで、中国本土で進むAIエコシステム構築や国内チップ産業の強化という流れの中でも、存在感を高めていると伝えられています。入力情報では、既存のDeepSeek-V3やDeepSeek-R1が、シリコンバレーの幹部から能力面で評価を受けたとも触れられています。
一方で残る論点:安全性・プライバシーへの視線
同じく入力情報では、DeepSeekが2026年1月に「低コストのChatGPT対抗」を構築したと述べた一方で、一部のcountries and regionsでセキュリティやプライバシー慣行をめぐる精査(scrutiny)に直面してきた、とReutersが以前報じたとされています。
開発者向けのAIは、ソースコードや設計情報など機微なデータを扱う場面が多く、性能だけでなく、運用上のガバナンスやデータ取り扱いが採用判断に影響しやすい領域です。V4の登場で「どこまで実務に乗るか」を見るうえでも、この論点は並走しそうです。
次の注目点:2月中旬に何が明らかになるか
- V4の提供形態(API中心か、製品・開発環境との統合が進むか)
- コーディング性能のベンチマークや第三者評価がどう出るか
- 「超長文プロンプト」対応が、実際の大規模開発フロー(改修・テスト・レビュー)でどう効くか
2026年は、AIの競争軸が「会話の賢さ」から「仕事の流れをどれだけ肩代わりできるか」へ、より現場寄りに移っていく年になりそうです。V4がその流れを加速させるのか、2月中旬の動きが注目されます。
Reference(s):
DeepSeek to launch coding-focused AI model, the Information reports
cgtn.com








