デトロイト・オートショー2026、EV展示が「控えめ」に——体験型へ進む現場 video poster
2026年のデトロイト・オートショーは、ここ数年の「EV(電気自動車)が主役」という空気が、今年はやや薄れて見えるのが特徴です。派手な新車発表の舞台から、来場者が触れて確かめる“体験型”へ——ショーの重心の移動が、展示の見え方にも影響しているのかもしれません。
発表の場から「体験の場」へ:変わってきたデトロイトの役割
デトロイト・オートショーは近年、話題性の高い新車お披露目(いわゆる“サプライズ発表”)中心の構図から、より一般の来場者が楽しめる参加型のイベントへと変化してきました。完成車を「見る」だけでなく、距離の近い展示や体験を通じて「理解する」場へ寄っている、という整理ができます。
今年はEVが目立たない——「減った」のではなく「見え方が変わった」可能性
ここ数年、ショーの重要テーマの一つはEVでした。しかし今年は、その存在感が例年ほど前面に出ていない印象です。
この変化は、EVそのものの価値が下がったという単純な話ではなく、ショーが提供する体験や見せ方の軸が揺れ動いているサインとも読めます。たとえば、次のような“見え方の変化”が重なれば、来場者の印象は大きく変わります。
- 展示の重点が「技術の誇示」から「来場者の体験」へ寄る
- 注目テーマが分散し、EVが相対的に“目立ちにくく”なる
- メッセージが「未来」一色ではなく、より現実的な選択肢の提示に寄る
会場でEVが「少ない」と感じるとき、それは台数の問題だけでなく、語られ方(ストーリー)のトーンが変わっている可能性があります。
来場者の楽しみはどこへ向かう?
オートショーが体験型へ寄るほど、来場者は「スペック」だけでなく「使い心地」や「納得感」を求めがちです。EVが強く打ち出されない年は、逆に、車の魅力を別の角度から掘り下げる展示が増えているのかもしれません。
新車の発表会というより、生活者の目線で“車との距離を縮める場”へ。デトロイトの変化は、モビリティの語り口そのものが変わっていることを静かに示しています。
現地報道:CGTNが伝えた「EVの存在感の変化」
この動きについては、CGTNのダン・ウィリアムズ氏が現地から報じています。ショーの変化を追ううえで、「EVがどれだけ並んでいるか」だけではなく、「何が主語になって語られているか」に目を向けると、今年の空気がつかみやすくなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








