中国の電力消費、2025年に10.4兆kWhで過去最高 NEA発表
中国の2025年の総電力消費が初めて10.4兆キロワット時(kWh)に達し、単一の国として過去最高を更新しました。国家能源局(NEA)が1月17日(土)に発表しています。
何が起きた?――「10.4兆kWh」に到達
NEAによると、中国の2025年の総電力消費は10.4兆kWh。前年比では5%増となりました。
NEAは比較として、中国の電力使用量が米国の2倍超であり、さらに欧州連合(EU)・ロシア・インド・日本の合計を上回るとも示しています。
増加の中心は「サービス」と「家庭」
2025年は、産業構造や暮らしの側面で電力需要が押し上げられた形です。NEAは、次の伸びを挙げています。
- 第三次産業(サービス業)の電力使用:8.2%増
- 都市・農村の家庭用の電力使用:6.3%増
NEAによれば、これらが増加分のおよそ半分を占めました。
EV周辺の需要が一段と拡大
第三次産業の内訳では、電動化の広がりを感じさせる数字も出ています。
- バッテリー交換・充電サービス:48.8%増(電気自動車などの「グリーン消費」の拡大を一部反映)
- 情報伝送・ソフトウェア・ITサービス:17%増
再生可能エネルギーの比重も拡大
電力需要の増加と並行して、供給側でも再生可能エネルギーの存在感が強まっています。今週15日(木)に開かれた全国エネルギー関連の会議では、次の点が示されました。
- 2025年に風力・太陽光の設備容量を約370ギガワット増加
- 風力・太陽光による発電が、総電力消費の約22%を占めた
2026年に向けた見通し――「グリーン・低炭素」へ
NEAトップの王宏志氏は会議で、2026年もエネルギーシステムのグリーン・低炭素転換を着実に進め、新エネルギー供給の比率を引き上げていく方針を述べました。
数字の奥にあるもの:電力が映す“経済の輪郭”
今回の発表は、単に消費量が増えたという話にとどまりません。伸びの中心が「第三次産業」と「家庭」にあること、さらに「充電・電池交換」や「ITサービス」といった分野が強く伸びたことは、電力が産業の重心や生活の変化を映し出す指標になっていることを示唆します。同時に、風力・太陽光の比率が約22%まで広がっている点は、需要増の時代における電源構成の変化としても注目されます。
Reference(s):
China's power consumption hits record 10.4 trillion kWh in 2025
cgtn.com








