中国本土のEV充電網、コネクター2070万に 1月末時点で急拡大
中国本土の電気自動車(EV)充電インフラが、量と地域カバーの両面で一段と拡大しています。中国国家能源局のデータによると、2026年1月末時点の充電コネクター(充電口)総数は2070万に達し、EV普及を支える基盤が加速している状況が浮かび上がります。
1月末で「2070万」:前年同月比49.6%増
公表されたデータでは、充電コネクター総数は前年同月比で49.6%増。EVの利用拡大に合わせて、充電網の“絶対数”が押し上げられている形です。
公共4.8百万、民間15.9百万:伸びは民間が主導
内訳は次の通りです。
- 公共(公衆)充電:約480万(前年同月比31.2%増)
- 民間(私設)充電:1590万(前年同月比56.1%増)
公共網の整備が続く一方で、住宅・事業所などの民間側の増加が全体成長を強く牽引していることが読み取れます。
公共充電の「総出力」は2億2600万kWに
公共EV充電施設の合計定格出力は、1月末時点で2億2600万キロワットに到達しました。データ上は、公共充電施設1件あたりの平均定格出力が約47.01キロワットとされ、一定の充電能力を持つ設備が積み上がっていることを示します。
沿海部から中西部へ:インフラの「面」が広がる
中国本土のEV充電ネットワークは、東部沿海の強い地域から中部・西部へと広がりつつあり、都市部と農村部のインフラ格差を縮める動きが進んでいるとされます。具体的には、2025年末までに19の省が全ての郷鎮(タウンシップ)へ充電網を延伸したとされています。
“上位集中”が緩和:設置の偏りはどう変わったか
中国汽車工業協会(CAAM)のデータは、分布の変化をもう少し具体的に示します。
- 2022年:公共充電設備が多い上位10省(広東、浙江、江蘇など)で71.4%を占めた
- 2025年:同シェアは65.7%へ低下
依然として主要地域の比重は大きいものの、設置がより広い地域へ分散していることを示す数字です。
数字の次に問われるのは「使いやすさ」
コネクター数の増加は分かりやすい前進ですが、日常の利便性はそれだけで決まりません。今後の焦点としては、例えば次のような点が注目されます。
- 地域間の混雑差:都市部・観光地・物流動線など、時間帯による需給の偏り
- 運用の安定性:保守、故障対応、表示情報の分かりやすさ
- 出力と目的の一致:短時間充電ニーズと滞在型充電ニーズの併存
今回のデータは、「設置の量」と「地域カバー」が同時に前進していることを示しました。EVが日常の選択肢として定着していくほど、次は“使う場面の細部”が整備の評価軸になっていきそうです。
Reference(s):
China's EV charging network surges to 20.7 million connectors
cgtn.com








