Space Oneのカイロス、打ち上げ直後に中止 民間の衛星軌道投入は3度目もならず
2026年3月5日(木)、宇宙ベンチャーのSpace Oneは、小型ロケット「カイロス」による衛星の軌道投入を目指した打ち上げで、離陸直後にミッションを中止したと明らかにしました。民間企業として国内初の衛星打ち上げ成功を狙った3度目の挑戦でしたが、今回も達成には至りませんでした。
何が起きたのか:離陸後に推力を失い、旋回しながら降下
テレビ映像では、カイロスは西日本の沿岸部にある和歌山県の発射場から、午前11時10分(協定世界時02時10分)に青空へ向けて上昇しました。
しかしその後まもなく、細身の白い全長18メートルの機体は勢いを失ったように見え、回転(スピン)しながら下降に転じました。現時点で落下地点は明らかになっていません。
運営側の説明:原因は調査中
Space Oneは、何が起きたのかについて調査中だとしています。打ち上げの成否を左右する要素は多く、推進系、姿勢制御、誘導・航法、分離シーケンスなど、検証範囲は幅広くなりそうです。
なぜ注目されるのか:民間ロケットは成功率が事業そのものに直結
衛星の打ち上げ需要が増える中で、民間の打ち上げサービスは、衛星運用企業や研究機関にとって選択肢を増やす存在になっています。一方でロケットは、一度の失敗が信頼や受注に影響しやすい分野でもあります。
今回のように打ち上げ直後に異常が見られたケースでは、次の論点が注目点になります。
- 離陸直後のデータ(推力、姿勢、加速度など)に異常兆候があったか
- 安全手順としての中止判断が、どの段階で行われたか
- 再発防止策をどこまで設計・運用に反映できるか
今後の焦点:調査結果と、次の打ち上げ計画
現段階では、原因究明の手順や公表の範囲、次回の打ち上げ時期は示されていません。調査結果の中身次第で、設計変更や試験の追加、打ち上げ手順の見直しが必要になる可能性があります。
宇宙開発は、成功のニュースだけでなく、失敗の解析が次の成功率を積み上げる世界でもあります。今回の調査がどのように共有され、次の挑戦へどうつながるのかが、当面の注目点になりそうです。
Reference(s):
Japanese startup says space rocket launch aborted after takeoff
cgtn.com








