月の極地氷が15億年蓄積—イスラエル・米国の新研究が示す
イスラエルのワイツマン研究所と米国の研究者が、月の極地に氷が少なくとも15億年にわたり蓄積されてきたことを報告しました。今回の成果は『Nature Astronomy』に掲載されています。
研究の概要と「コールドトラップ」
月の極地には太陽光が届きにくい深いクレーターがあり、そこを「コールドトラップ」と呼びます。温度は約マイナス160度まで下がり、揮発性物質が長期間保存できる環境です。
データと発見のポイント
NASAの月周回衛星「Lunar Reconnaissance Orbiter」の観測データを解析し、暗い古い領域ほど氷の含有量が多いことが分かりました。これは、氷が一度の衝突や噴出で一気に付着したのではなく、長期にわたって徐々に蓄積されたことを示唆しています。
将来の資源利用への期待
- 氷は水、酸素、燃料へと変換でき、将来の有人ミッションの生活補給やロケット燃料に活用できる可能性があります。
- NASAはArtemis計画の一環として、極地のコールドトラップへの探査を計画しています。
今後のミッションと課題
研究チームは、次世代ミッションでサンプルを直接採取し、氷の起源や組成を詳しく調べることを目指しています。これにより、月資源が人類の深宇宙探査にどの程度貢献できるかが明らかになるでしょう。
Reference(s):
Study: Ice accumulating at moon's poles for at least 1.5 bln years
cgtn.com








