タクラマカン砂漠の砂を「緑のじゅうたん」に 新疆ロプ県で進む植林プロジェクト video poster
中国北西部・新疆ウイグル自治区のロプ県で、タクラマカン砂漠の砂丘をならして植林地に変える取り組みが進んでいます。重機と住民が協力して砂漠を「緑のじゅうたん」に変えようとしており、環境保全と地域の暮らしの両面で注目すべき動きです。
タクラマカン砂漠の縁で進む大規模整地
現地は広大なタクラマカン砂漠の縁に位置し、新疆ウイグル自治区ロプ県の砂地です。このエリアでは現在、約40台の機械が絶え間なく動き、起伏の大きい砂丘を平らにならす作業が行われています。目的は、植物が根を張りやすいように、砂を安定した「畑」に整えることです。
砂丘の起伏をならすことで、風による砂の移動を抑えやすくなり、植えられた木が生長しやすくなります。機械による整地は、人手だけでは追いつかない広大な砂地の対策を加速させる役割を担っています。
約300人の住民がサクサウールを植林
整地されたエリアからおよそ80キロ離れた地域からは、約300人の住民が現場に入り、砂地にサクサウールという木を植えています。こうした砂漠の緑化では、一般的に乾燥に強く、根がしっかりと砂をつかむ植物が選ばれます。
作業が進むこの砂地では、植え付けが順調にいけば、来年の春には広さ約266ヘクタールにわたってサクサウールが生長し、砂漠の上に一面の「緑のじゅうたん」を広げる計画です。数百ヘクタール規模の緑地が生まれることで、景観だけでなく周辺環境の改善も期待されています。
砂漠の緑化がもたらす効果
このような砂漠の緑化プロジェクトは、単に砂地の見た目を変えるだけでなく、長期的には砂嵐の緩和や生態系の回復にもつながる可能性があります。植物が根を広げることで砂が固定され、風で砂が舞い上がりにくくなるからです。
また、植林作業に多くの住民が関わることで、地域に新たな仕事や収入源が生まれる面もあります。環境対策と地域経済の双方を意識した取り組みであることがうかがえます。
2025年の視点から見る新疆ロプ県の試み
世界各地では、土地の劣化や砂漠化が農業や生活に影響を与える問題として指摘されています。中国北西部の新疆ウイグル自治区でも、砂漠とどのように共生し、その拡大を抑えていくかが重要なテーマとなってきました。
今回伝えられているロプ県の取り組みは、機械による大規模整地と、現地の人々による植林を組み合わせるものです。2025年現在、気候変動や資源管理が世界共通の課題となるなかで、こうした現場の試みがどのような成果を生むのか、今後も注目していきたいところです。
Reference(s):
See how locals manage the shifting sand in NW China's Xinjiang
cgtn.com








