海外ブランド、中国本土の消費者へ Xiaohongshuなどデジタルアプリが新窓口に video poster
海外ブランドが中国本土の消費者に近づく新ルート
海外ブランドが中国本土の消費者にアプローチする方法として、デジタルアプリの存在感が一段と高まっています。Xiaohongshu(小紅書)などのアプリを活用することで、現地に店舗や拠点を持たない企業でも、ブランド情報やサービスを直接届ける動きが広がっています。
Xiaohongshuのようなデジタルアプリが担う役割
国際ニュースとして注目されているのが、Xiaohongshuのようなデジタルアプリを通じて、海外ブランドが中国本土の消費者とつながっているという点です。これらのアプリは、写真や動画、テキストによる情報発信がしやすく、ブランド側と利用者側が双方向にコミュニケーションを取りやすい場となります。
従来であれば、中国本土でビジネスを展開するには、現地法人の設立や店舗出店など大きな投資が必要でした。それに対し、デジタルアプリを活用する方法であれば、比較的少ないコストで存在感を示し、ブランドの世界観やストーリーを共有しやすくなります。
なぜ中国に拠点がなくてもアプリに注目するのか
今回の動きで特徴的なのは、一部の海外ブランドは中国本土で直接事業を運営していないにもかかわらず、デジタルアプリを通じて中国本土の消費者にサービスを届けようとしている点です。その背景として、次のような狙いが考えられます。
- 中国本土の消費トレンドやニーズを、アプリ上の反応から把握しやすい
- 旅行や越境電子商取引を通じて商品を購入する中国本土の消費者に、事前にブランドを知ってもらえる
- 現地に店舗がなくても、ブランドの世界観や利用シーンを継続的に発信できる
こうしたアプローチにより、海外ブランドは本格進出の前段階として市場を理解しつつ、将来の展開余地を探ることもできます。
中国本土の消費者にとってのメリット
デジタルアプリを通じてブランドが直接情報を出すことは、中国本土の消費者にとってもいくつかのメリットがあります。
- 公式情報や使い方の提案を、アプリ上で手軽に確認できる
- コメントやメッセージ機能を通じて、ブランド側に質問や要望を伝えやすい
- 海外ブランド同士の情報を比較しながら、自分に合った商品やサービスを選びやすい
結果として、消費者は自分のペースで情報を集め、納得感のある購買行動につなげやすくなります。海外ブランドにとっても、単なる広告ではなく、長期的な関係づくりのきっかけとなります。
マーケティングのあり方が変わる
デジタルアプリ経由で中国本土の消費者にリーチする動きは、海外ブランドのマーケティングの発想そのものを変えつつあります。重要になるのは、単に商品の魅力を伝えるだけでなく、次のような点を意識した情報発信です。
- 現地の言語や文化に配慮した分かりやすい説明
- 一方的な宣伝ではなく、日常の使い方や体験に寄り添ったコンテンツ
- 更新頻度やコメントへの返信など、継続的なコミュニケーション
アプリ上での評判や反応が、そのままブランドへの信頼感につながるため、誠実で透明性の高い対応が求められます。
日本を含む海外企業への示唆
こうした動きは、日本企業を含む海外企業全般にとっても示唆に富んでいます。中国本土に物理的な拠点を持たなくても、デジタルアプリを入り口にして中国本土の消費者と接点を持つことは十分に可能です。
一方で、文化や価値観の違いを理解しないまま情報発信を行うと、意図せぬ誤解を招くおそれもあります。現地の利用者の視点に立ち、丁寧に対話を積み重ねる姿勢が欠かせません。
これから注目したいポイント
2025年現在、海外ブランドによるデジタルアプリ活用はさらに多様化していくと考えられます。今後、注目したいポイントとしては次のようなものがあります。
- アプリ上での情報発信から、どのように実際の購買行動につながっていくか
- オンラインで築いた関係を、長期的なブランドロイヤルティ(継続的な支持)に発展させられるか
- デジタルプラットフォームのルールや利用者の意識変化に、柔軟に対応できるか
海外ブランドがXiaohongshuなどのデジタルアプリを通じて中国本土の消費者とつながる流れは、国境や物理的な距離の意味を問い直す動きでもあります。読者の皆さんにとっても、自分が日々利用しているアプリを通じて、どのような情報に影響を受けているのかを改めて考えるきっかけになるかもしれません。
Reference(s):
Overseas brands reach Chinese consumers through digital apps
cgtn.com








