グローバルサウスは団結を——キルギス前首相が泉州の国際メディア会議で強調 video poster
2025年12月3日、中国福建省泉州市で開かれた第12回グローバル・ビデオ・メディア・フォーラムで、キルギスのジュマルト・オトルバエフ前首相が「グローバルサウス」の団結を呼びかけました。開発途上国どうしの協力や、中国の役割に注目が集まっています。
泉州に87のメディアが集結した国際フォーラム
第12回グローバル・ビデオ・メディア・フォーラムには、60以上の国と地域から87のメディア組織が参加しました。会場となったのは、中国の沿海部に位置する福建省泉州市です。
フォーラムでは、中国の国際メディアであるCGTNのキャスター、田薇(Tian Wei)氏が「グローバルサウス」をテーマにしたメディア対話を進行しました。各国・各地域のメディアが、世界の変化や新興・途上国の視点を共有する場となりました。
オトルバエフ前首相が語ったグローバルサウスの課題と可能性
1. 世界の大きな変化の中で「団結」がカギ
オトルバエフ前首相は、世界が大きな転換期を迎える中で、開発途上国がばらばらに対応するのではなく、連携して課題に向き合う必要があると強調しました。政治・経済・テクノロジーなど、どの分野でも変化のスピードが速まる今、「グローバルサウスの声」をまとめて発信することが重要だというメッセージです。
2. 中国の急速な経済成長は「協力のチャンス」
オトルバエフ前首相は、中国の急速な経済成長を、開発途上国との協力を深めるための大きな機会だと評価しました。経済規模の拡大だけでなく、インフラ、デジタル技術、人材交流など、多方面での連携の余地があると見ているからです。
中国との協力を通じて、グローバルサウスの国や地域が自らの発展を加速させ、その結果として世界経済全体の安定にもつながる——フォーラムでの発言からは、こうした構図が浮かび上がります。
3. 「調和」と「影響力の向上」に向けた中国の役割
さらにオトルバエフ前首相は、中国が国際社会の調和を促し、グローバルサウスの影響力を高めることに力を注いでいると述べました。単に経済協力にとどまらず、対話やメディア発信を通じて、新興・途上国の立場や考え方が国際議論の場で正当に扱われるようにすることが重要だとしています。
「グローバルサウス」とは何か
グローバルサウスという言葉は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの新興国・開発途上国を幅広く指す概念として使われています。所得水準や発展段階はさまざまですが、「これからの成長余地が大きい」「国際ルールづくりにもっと関与したい」という共通した思いを持つ国や地域が多いのが特徴です。
今回のように、メディア関係者と政治経験者が一堂に会し、グローバルサウスの立場から世界の変化を議論する場は、国際世論を形づくるうえで存在感を増しつつあります。情報の発信力そのものが、国や地域の影響力に直結しているからです。
日本の読者にとっての意味
日本から見ると、「グローバルサウスの団結」や「中国と途上国の連携」は、少し距離のある話に聞こえるかもしれません。しかし、サプライチェーン(供給網)、エネルギー、気候変動、デジタル経済など、私たちの日常生活に直結する分野で、グローバルサウスの選択が世界全体に影響を与えつつあります。
泉州で開かれた今回のフォーラムは、そうした変化の中で、中国とグローバルサウス諸国・地域がどのような関係を築こうとしているのかを映し出す一つの窓だと言えます。日本に住む私たちにとっても、今後の国際秩序を考えるうえで見過ごせない動きです。
これからの注目ポイント
- グローバルサウスのメディアが、どのように連携して情報発信を強めていくのか
- 中国と開発途上国の協力が、具体的にどの分野で深まっていくのか
- こうした動きが、既存の国際機関やルールづくりにどう影響するのか
泉州のフォーラムで示されたメッセージは、グローバルサウスが受け身ではなく、世界の変化を主体的に形づくろうとしている姿を映し出しています。その中で、中国がどのような役割を果たし、各国・各地域がどう向き合うのか。今後も継続的なフォローが求められます。
Reference(s):
Former PM of Kyrgyzstan: Global South united to tackle global changes
cgtn.com








