習近平氏が語る一国二制度の価値 マカオ返還25周年と世界への視点 video poster
中国の習近平国家主席は、マカオの中国への返還25周年を祝う集会とマカオ特別行政区第6期政府の就任式で演説し、「一国二制度」が体現する平和・包摂・開放・共有という価値は、中国だけでなく世界全体にとって意味を持つと強調しました。
マカオ返還25周年の式典で示されたメッセージ
中国の習近平国家主席は、金曜日に行われたマカオの中国への返還25周年を祝う集会と、マカオ特別行政区第6期政府の就任式に出席し、演説を行いました。演説の中で習主席は、「一国二制度」の事業に体現された価値として「平和」「包摂」「開放」「共有」の4つを挙げ、これらは中国にとってだけでなく、世界全体にとっても重要だと語りました。
「一国二制度」に込められた4つの価値
「一国二制度」は、中国本土とマカオ特別行政区が「一つの国」のもとで異なる制度を維持する枠組みとして知られています。習主席が今回強調したのは、その仕組みそのものというよりも、そこから抽出される価値観でした。
- 平和:対立や衝突ではなく、安定と協調を重んじる姿勢
- 包摂:異なる制度や文化、価値観を排除せず、共存させようとする考え方
- 開放:人、モノ、サービス、情報などの流れを閉ざさず、外に向かって開いていく姿勢
- 共有:発展の成果や機会を特定の地域や集団に限定せず、広く分かち合おうとする発想
習主席は、こうした価値が「一国二制度」の事業に体現されていると強調し、その意義は地域レベルを超え、国際社会にも広がると示しました。
なぜ「中国だけでなく世界全体」に関係するのか
習主席が「中国だけでなく世界全体」にとって関係があると述べた背景には、2025年の国際社会が直面するさまざまな課題があります。地政学的な緊張や経済の不透明さ、分断をあおる言説が目立つ中で、平和・包摂・開放・共有というキーワードは、多くの国や地域に共通するテーマになりつつあります。
例えば、
- 紛争や対立をいかに抑え、地域の安定を保つか(平和)
- 社会の中で異なるバックグラウンドをもつ人々をどう受け入れるか(包摂)
- 保護主義的な姿勢と、国境を越える経済・人の往来をどう両立させるか(開放)
- 経済成長の果実をどこまで公平に分配できるか(共有)
こうした問いは、マカオや中国本土だけでなく、多くの国と地域が直面しているものです。「一国二制度」の文脈から語られた4つの価値を、普遍的な課題へのヒントとして読み替えることもできそうです。
マカオから世界を映す鏡として
今回の演説は、マカオ特別行政区第6期政府の就任式とあわせて行われました。その意味で、「一国二制度」の価値を再確認するメッセージは、新しい政府の発足を象徴するものとも受け取れます。
同時に、「平和・包摂・開放・共有は世界全体にとっても意味を持つ」という一言は、国際社会に向けたシグナルでもあります。自国の制度や経験を語りながら、その中から普遍的な価値を取り出し、世界に共有しようとする姿勢とも言えるでしょう。
私たちが受け取れる問い
マカオ返還25周年という節目の演説は、日本を含むアジアの読者にとっても、次のような問いを投げかけています。
- 自分たちの社会は、どの程度「平和・包摂・開放・共有」を大事にできているか
- 異なる制度や価値観を持つ地域どうしが、どのように安定した関係を築けるのか
- 国家や地域レベルの枠組みを、世界共通の課題解決にどうつなげていけるのか
ニュースとしての一つの発言を、2025年の世界と自分たちの立ち位置を見直すきっかけとして読み解いてみる――そんな向き合い方が、これからの国際ニュースとの付き合い方として求められているのかもしれません。
Reference(s):
Xi: Values of 'One Country, Two Systems' are relevant not only to China but also to the whole world
cgtn.com








