中国・忻州古城で無料餃子宴 冬至に観光客と味わう団らん video poster
中国北部・山西省の忻州古城で、冬至の日に観光客向けの無料「餃子宴」が開かれました。家族団らんの象徴でもある餃子を通じて、古城ならではの冬のにぎわいが生まれています。
冬至と餃子――北部ならではの冬の味
中国では旧暦に基づく冬至は、一年のうちでも特に大切な節目とされています。家族が集まり、食卓を囲んで温かい料理を分かち合う日です。
とくに中国北部では、冬至に餃子を食べる習慣が広く根づいています。寒さが厳しくなる時期に、熱々の餃子を頬ばることは「体を温め、家族の絆を深める」象徴的な行為でもあります。
忻州古城で開かれた無料の「餃子宴」
こうした冬至の文化を背景に、山西省の歴史ある観光地・忻州古城では、観光客に無料で餃子を振る舞う「餃子宴」が催されました。冬至の日である12月21日、古城の一角には湯気の立ち上る屋台が並び、温かな香りに包まれました。
早朝から仕込み、誰にでも開かれた食卓に
現地の出店者たちは、すべての来訪者が行き渡るようにと、早朝から餃子づくりを開始しました。皮を伸ばし、具を包み、ゆで上がった餃子を次々と皿に盛り付ける――そんな手仕事が朝から続きました。
観光客は列に並び、できたての餃子を受け取ります。食事代は不要で、誰でも気軽に参加できるのがこの催しの特徴です。湯気の立つ餃子を囲みながら、見知らぬ人同士が言葉を交わす光景も見られました。
観光イベントであり、地域の日常でもある
無料の餃子宴は、観光イベントであると同時に、地域の人たちが大切にしてきた日常の延長でもあります。家庭での冬至の食卓を、そのまま古城の広場に持ち出したような、温かい雰囲気が特徴です。
観光客にとっては、単に「名物を食べる」だけでなく、季節の行事に一緒に参加し、地元の人々の時間の流れを体感できる機会になっています。
冬の中国をどう見るか――3つの視点
忻州古城の餃子宴からは、冬の中国を読み解くいくつかのヒントが見えてきます。
- 体験型の観光:名所を見るだけでなく、行事や食文化に参加することで、旅の印象がより深く残ります。
- 食がつなぐコミュニティ:無料で開かれた食卓は、地域の人と観光客の距離を自然に縮めます。
- 伝統と現在のバランス:昔からの冬至の習慣を守りつつ、観光とうまく組み合わせることで、新しいにぎわいが生まれています。
日本の冬と重ねて考える
日本でも、冬至のかぼちゃやゆず湯、年越しそばなど、季節ごとの食の習慣があります。忻州古城の餃子宴を見ていると、「自分たちの身近な行事をどう次の世代や外から来た人に伝えるか」という問いも浮かんできます。
グローバル化が進むいまだからこそ、各地の冬の過ごし方や食卓の風景を知ることは、お互いの文化を尊重し合うための小さな一歩にもなりそうです。
Reference(s):
Free dumpling feast held for tourists in N China's Xinzhou Ancient City
cgtn.com








