中国の5G加入者が10億人突破 基地局は419万局超に急増 video poster
中国の5G通信が、加入者数10億人と基地局419万局という節目を迎えました。中国工業・情報化部(工信部)が公表した最新データから、2025年の中国本土での5Gインフラ拡大のスピードがあらためて浮き彫りになっています。
5G加入者、11月末に「10億人超え」
工信部が今週明らかにしたところによると、中国本土の5Gモバイル加入者数は、2025年11月末までに10億人を超えました。
ここでいう5G加入者とは、5G対応の携帯電話サービスを契約している人たちを指します。人口規模を考えると、中国本土では、日常生活のインフラとして5Gが広く根づきつつあることが分かります。
4Gが普及してから10年足らずで、より高速・大容量の5Gがここまで広がったことになり、モバイル通信の世代交代が加速していることを示しています。
基地局は419万局に 1年で81万局超の増加
インフラ側の整備も同時に進んでいます。工信部によると、中国本土全土に設置された5G基地局の数は419.1万局に達しました(2025年11月末時点)。
これは、前年末と比べて81万5000局の純増です。1年間で約80万局以上を新たに整備したことになり、都市部だけでなく地方や産業拠点などにも5Gネットワークを広げている様子がうかがえます。
数字で見る中国本土の5G拡大
- 5Gモバイル加入者:10億人超(2025年11月末)
- 5G基地局:419.1万局(同)
- 基地局の増加:前年末から81万5000局増
加入者と基地局の両方が急速に増えていることで、利用者側・インフラ側の「ニワトリと卵」の関係が同時に回り始めていると言えます。
なぜここまで5Gが広がっているのか
今回の数字の背景には、いくつかの要因があると考えられます。
- 継続的なインフラ投資:工信部の方針のもと、通信事業者が5G基地局の整備を全国的に進めてきました。
- 端末価格の下落:5G対応スマートフォンの価格帯が広がり、多くの人にとって手の届くものになってきました。
- 産業分野での活用:工場、物流、医療などで5Gを使ったサービスや実証が進み、ビジネス側の需要も高まっています。
個人の動画視聴やオンラインゲームだけでなく、産業や公共サービスを支えるインフラとしても5Gが位置づけられていることが、急速な普及を後押ししているとみられます。
日本や世界にとっての意味
中国本土での5G加入者10億人超と基地局419万局という規模は、日本を含む周辺国や世界のデジタル戦略にも影響を与えうる数字です。
- 5G関連機器・サービスの巨大市場としての存在感
- スマートシティや自動運転など、新しいサービスの実験場としての役割
- 標準化やルールづくりにおける発言力の高まり
日本企業やスタートアップにとっても、中国本土で生まれる5G関連ビジネスの動きは、競合であると同時に、協業や新しいビジネスモデルを模索するためのヒントにもなりえます。
5Gの先にある「次の一手」を考える
5G加入者が10億人を超えた今、焦点は「どれだけ速く普及するか」から、「どのように活用して価値を生み出すか」へと移りつつあります。
たとえば、次のようなテーマが今後の論点になりそうです。
- 5GとAIを組み合わせた新サービスの誕生
- 地方や中小企業でのデジタル格差をどう縮めるか
- 6G時代を見据えた投資や人材育成をどう進めるか
中国本土の最新データは、5Gがすでに「特別な最先端技術」ではなく、社会の広い層に行き渡るインフラへと変わりつつあることを示しています。日本にいる私たちにとっても、「5Gで何をしたいのか」「どんな社会をつくりたいのか」を考えるタイミングに来ているのかもしれません。
Reference(s):
5G growth in China: subscribers pass 1 billion, stations surge
cgtn.com








