イギリスで最大級の恐竜足跡群 約200個の化石を発見 video poster
イギリス・オックスフォードシャーの採石場で、約1億6600万年前の恐竜の足跡がおよそ200個見つかりました。2025年現在、英国で知られる中で最大規模とみられる足跡サイトであり、中期ジュラ紀の世界を読み解く新たな手がかりとして注目されています。
約200個の足跡が語る1億6600万年前の世界
今回見つかったのは、およそ200個におよぶ恐竜の足跡です。年代は約1億6600万年前とされ、中期ジュラ紀に地表を歩いていた恐竜たちが残した痕跡だと考えられています。
この発見は、イギリスで確認されている恐竜の足跡サイトの中でも最大級とされ、規模の面でも学術的価値の面でも、大きな意味を持つと見られています。
発見場所はオックスフォードシャーのデューアズ・ファーム採石場
足跡が見つかったのは、イングランド中部・オックスフォードシャーにあるデューアズ・ファーム採石場です。ここでは以前から古生物学の調査が行われており、今回の発見は、これまでの研究をさらに広げるものだとされています。
現地調査には100人を超える人々が参加し、足跡一つひとつの位置や形、向きなどを丹念に記録しました。こうして集められた膨大な記録は、この場所がどのような環境で、どんな恐竜が行き交っていたのかを探るための重要な資料になります。
足跡から分かる「大きさ・歩き方・スピード」
研究チームは、今回の足跡群から次のような情報が読み取れると期待しています。
- 足跡のサイズから分かる、恐竜のおおよその体の大きさ
- 足跡同士の間隔から推定される、歩幅と歩くスピード
- 足跡の向きや並び方から見えてくる、歩き方や移動パターン
骨の化石が「体そのもの」を教えてくれるのに対し、足跡は「どのように動いていたのか」を伝えてくれる資料です。今回のようにまとまった数の足跡が見つかることで、恐竜たちの行動や暮らしぶりを、より具体的に描き出せる可能性があります。
中期ジュラ紀研究を押し広げる発見
今回の足跡群は、この地域で続けられてきた古生物学の研究を押し広げる存在とされています。足跡が集中して見つかる場所を詳しく調べることで、当時の地形や環境、複数の恐竜がどのように同じ場所を利用していたのかといった点が、より立体的に見えてくるかもしれません。
研究チームによると、この「足跡のアーカイブ」は、中期ジュラ紀の恐竜の姿や生態を理解するうえで貴重な基礎データとなり得ます。今後、詳細な分析が進めば、恐竜の進化や多様化を考える際の重要なピースの一つになっていきそうです。
恐竜の足跡から、いまをどう見るか
恐竜の足跡は、1億年以上前に生きていた動物が「そこを歩いた」という行為そのものが残ったものです。今回のニュースは、単にロマンのある発見というだけでなく、私たちの時間感覚やスケールの感覚を揺さぶる出来事でもあります。
はるか昔の生き物の暮らしぶりを想像することは、現代の私たちが生きる環境や、地球の長い歴史の中で自分たちがどこに立っているのかを考え直すきっかけにもなります。スマートフォンでさっと読む国際ニュースであっても、恐竜の足跡から広がる時間の物語に、少し思いを巡らせてみてもよさそうです。
Reference(s):
cgtn.com








