中国初のスマート宇宙ロボ「Xiao Hang」試験 Shenzhou-19クルーが検証 video poster
宇宙とAIの組み合わせが、また一歩進みました。最近、中国初のスマート宇宙飛行ロボット「Xiao Hang」の軌道上試験が宇宙ステーションで行われ、有人宇宙船「Shenzhou-19」の乗組員がこれを担当しました。人とロボットの協働や空間的インタラクション、マルチモーダル技術の検証を通じて、宇宙飛行士とロボットの作業効率を高めることが狙いとされています。
中国初のスマート宇宙ロボット「Xiao Hang」とは
「Xiao Hang」は、中国で開発された初の知能型宇宙飛行ロボットで、宇宙ステーションで活動する宇宙飛行士のスマートアシスタントとして設計されています。従来の機器と異なり、人間の動きや周囲の空間を認識しながら、柔軟にサポートすることを目指している点が特徴です。
Shenzhou-19クルーが検証した3つのポイント
今回の軌道上試験で重点的に検証されたのは、次の3つの分野です。
- 人とロボットの協働(human-robot collaboration):宇宙飛行士とロボットがどのように役割を分担し、作業を進めると最も効率的かを探る試験です。単純作業をロボットが担い、人間は判断や監督に集中するといった分業のあり方が想定されています。
- 空間的インタラクション(spatial interactions):無重力環境のなかで、人とロボットが互いの位置や動きを把握し、安全な距離を保ちながら作業するための技術が検証されました。狭い船内での接触や干渉を防ぐことは、安全確保の面でも重要です。
- マルチモーダル技術(multimodal technologies):音声やジェスチャー、視線、画像など、複数の情報を組み合わせてロボットが状況を理解する技術です。宇宙飛行士が話しかけたり指さしたりするだけで指示が伝わるようになれば、作業負担の軽減につながると考えられます。
なぜこのニュースが国際的に注目されるのか
AIとロボットを宇宙で活用する試みは、今後の宇宙開発や国際的な宇宙協力のあり方を左右する可能性があります。2025年現在、各国が月や深宇宙を目指すなかで、長期滞在ミッションを支える「スマートな相棒」としてのロボットの役割は、ますます重要になりつつあります。
宇宙飛行士の負担軽減と安全性向上
宇宙では、限られた人数の宇宙飛行士が多くの作業をこなさなければなりません。チェックリストの確認やデータ記録、簡単な点検などをロボットが支援できれば、宇宙飛行士はより高度な判断や研究に集中しやすくなります。また、危険な場所の確認をロボットに任せることで、安全性の向上も期待できます。
地上のAI・ロボット技術へのフィードバック
宇宙という厳しい環境で鍛えられた人間とロボットの協働技術は、地上の医療現場や災害対応、工場や物流などにも応用される可能性があります。宇宙ニュースとしてだけでなく、日常生活のテクノロジーの未来を考えるうえでも、Shenzhou-19クルーと「Xiao Hang」の試験は注目に値します。
これからの「宇宙の相棒」をどう見るか
今回の試験は、スマート宇宙ロボットを本格的に活用していくための第一歩といえます。今後、次のような点が焦点になっていくでしょう。
- ロボットがどこまで自律的に判断し、行動できるようになるのか
- 人間が安心して任せられる「信頼できるロボット」をどう設計するのか
- 他国の宇宙ロボットの取り組みと比較しながら、どのような協力や競争が生まれるのか
宇宙とAIが交差するこの分野は、テクノロジー好きの読者にとっても、国際ニュースとして世界の動きを追いたい読者にとっても、今後のフォローが欠かせないテーマになりそうです。
Reference(s):
Shenzhou-19 crew carry out in-orbit verification of smart assistant
cgtn.com








