巨大雪だるま「雪哈哈」でハルビンを応援 中国クリエイターの新発想 video poster
国際ニュースとして注目されるアジア冬季競技大会ハルビン2025に向けて、中国・大連のクリエイターがライブアクション合成技術で巨大雪だるま「雪哈哈(シュエハハ)」を生み出し、ハルビンを応援する世界規模のSNSプロジェクトに参加しています。デジタルアートとスポーツイベントが交差する、この新しい試みを見ていきます。
大連出身クリエイター2人がタッグ
今回のプロジェクトを手がけるのは、中国の空撮フォトグラファー・Zhu Kexinさんと、モーションデザイナーのLyu Chenchuanさんです。2人はいずれも大連出身で、映像とデザインの分野で活動してきました。
空からの視点を生かした映像表現に携わるZhuさんと、動きのあるビジュアルづくりを得意とするLyuさん。それぞれの専門性を組み合わせることで、実写とデジタル表現を融合させたライブアクション合成作品に挑んでいます。
ライブアクション合成で動き出す巨大雪だるま「雪哈哈」
ライブアクション合成とは、実際に撮影した映像に、別の映像やグラフィックを重ね合わせる映像制作の手法です。現実の風景の中にキャラクターやエフェクトをなじませることで、実写とファンタジーが溶け合うような表現が可能になります。
2人のプロジェクトでは、巨大な雪だるまのキャラクター「雪哈哈」が主役です。雪の存在感を前面に押し出したこのキャラクターは、冬の楽しさや温かさを象徴する存在として描かれています。実写映像の世界に溶け込む「雪哈哈」が、ハルビンへの親しみや期待感を視覚的に伝える狙いがあります。
世界規模のSNSキャンペーン「Building a Big Snowman for Harbin 2025」
2人が参加しているのは、「Building a Big Snowman for Harbin 2025」と名付けられた世界規模のソーシャルメディアキャンペーンです。このキャンペーンは、CGTNと第9回アジア冬季競技大会ハルビン2025組織委員会が共同で立ち上げたものです。
名称の通り、「大きな雪だるま」をテーマに、オンライン上でハルビンを応援する動きを広げていく取り組みです。世界中の人びとがSNSを通じてハルビンへの関心や好意を表現することで、スポーツイベントと都市の魅力を同時に発信することが意図されています。
2025年という節目の年に、国際的なスポーツ大会をめぐる情報発信が、映像クリエイターや個人の発信と結びつきながら進んでいる点は、デジタル時代ならではの特徴だと言えるでしょう。
SNS時代の「応援」のかたち
大連出身のクリエイター2人が、自らの作品を通じてハルビンを応援する姿は、都市同士の地理的な距離を感じさせない新しい「応援」のスタイルを象徴しています。スタジアムに足を運ぶだけがサポートではなく、デジタルコンテンツを制作・共有することも、国際イベントを盛り上げる一つの方法になりつつあります。
ライブアクション合成のような手法は、専門性の高い技術でありながら、SNSを通じて一気に多くの人に届きます。国境を越えて共有される映像は、スポーツ大会を単なる競技の場としてだけでなく、文化や創造性が交わる「物語の舞台」として印象づける力を持っています。
日本の私たちにとってのヒント
今回のハルビン応援プロジェクトは、日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、いくつかの示唆を与えてくれます。
- 国際スポーツ大会は、試合の結果だけでなく、SNSや映像表現を通じた「ストーリーづくり」の場になっていること
- 都市や大会を応援する役割を、公式組織だけでなく、個人のクリエイターが担うようになっていること
- スマートフォンやPCさえあれば、離れた場所からでも国際的な盛り上がりに参加できること
こうした動きは、日本各地のイベントや地域の魅力発信にも通じるものがあります。身近な風景やキャラクターを、クリエイターや市民が自発的に発信していくことで、外の世界とのつながり方は大きく変わっていくかもしれません。
「雪哈哈」が象徴するこれからの国際イベント
アジア冬季競技大会ハルビン2025をきっかけに生まれた巨大雪だるま「雪哈哈」は、単なるキャラクターを超え、デジタル時代の「応援」の象徴の一つになりつつあります。スポーツ、都市イメージ、クリエイティブという異なる要素を、SNSが一つのストーリーに束ねていくプロセスは、今後ますます重要になっていきそうです。
中国・大連の2人のクリエイターが生み出したライブアクション合成作品が、今後どのように世界のユーザーに受け止められていくのか。ハルビン2025をめぐるデジタルな盛り上がりとともに、その動向を静かに追いかけていきたいところです。
Reference(s):
China's creators using live-action composite technology to support Harbin
cgtn.com







