春節と中国伝統文化が外国人観光客を惹きつける理由 video poster
中国の春節(旧正月)の連休にあわせて、中国 を訪れる外国人観光客が増えているとされています。中国の伝統文化を間近で体験したいというニーズが高まり、春節は今や「国際的な祝日」としての存在感を強めつつあります。
春節シーズンに増える外国人観光客
春節は、中国で最も重要な年中行事の一つです。2025年の春節連休でも、中国 を訪れる外国人観光客が増加していると伝えられており、その動きが注目されています。
春節期間中、各地では獅子舞や龍の舞、ランタン(提灯)祭り、年越しの花火、縁起物を並べた年貨市場など、伝統文化に根ざしたイベントが集中的に行われます。こうした「非日常」の光景を求めて、多くの人が海外から訪れているとみられます。
また、スマートフォン決済や地下鉄、高速鉄道など、観光インフラの整備も進み、外国人観光客が春節の雰囲気を楽しみやすい環境が整ってきたことも背景にあると考えられます。
専門家が見る「伝統文化」の魅力
中国のUniversity of International Business and Economics のジョン・ゴン氏は、春節シーズンに外国人観光客が増えている要因として、中国の伝統文化の魅力を指摘しています。同氏の見方を整理すると、おおまかに次のようなポイントが浮かび上がります。
- 視覚的な華やかさ:赤や金を基調とした飾りつけ、ランタンの明かり、伝統衣装など、写真や動画でも映える要素が多く、SNSを通じて世界に広がりやすいこと。
- 参加できる体験の豊富さ:餃子作りや書き初め、剪紙(切り絵)、春聯貼り(門や壁に春を祝う言葉を貼る習慣)といった、観て終わりではなく「一緒にやってみる」ことのできる文化体験が多いこと。
- 家族とコミュニティの温かさ:家族団らんや故郷への帰省、近隣との交流といった、人と人とのつながりを重んじる価値観が、国や文化を超えて共感を呼んでいること。
こうした要素が組み合わさることで、春節は単なる観光イベントではなく、「文化そのものを味わう旅」として外国人観光客を惹きつけているとみられます。
春節が「国際的な祝日」になりつつある動き
ジョン・ゴン氏は、春節が世界各地で祝われるようになり、「国際的な祝日」としての性格を強めている点にも注目しています。中国国外でも、華人コミュニティを中心に春節イベントが広がり、近年は現地の人々も参加するケースが増えています。
その広がり方には、いくつかの特徴があります。
- 世界の大都市で、春節に合わせたパレードやライトアップが行われる
- 企業や教育機関が、春節に関連したワークショップや文化紹介イベントを開催する
- SNSや動画プラットフォームを通じて、春節の習慣や物語が多言語で発信される
こうした動きの延長線上に、「それなら本場の春節を体験してみたい」という関心が生まれ、中国 への渡航につながっていると考えられます。
観光と文化交流がもたらすもの
春節の時期に増える外国人観光客は、単に観光消費を拡大させるだけでなく、文化交流の担い手にもなります。現地で見聞きしたことを、自国の家族や友人、SNSのフォロワーに伝えることで、中国伝統文化への理解や関心がさらに広がっていきます。
一方で、訪れる側にとっても、春節を通じて次のような学びや気づきが得られるとされています。
- 家族や世代間のつながりを重んじる価値観に触れ、自国の年中行事を見直すきっかけになる
- 言語や習慣の違いを超えて共有できる「お祝いの感情」があることを実感できる
- 料理や音楽、芸能など、多様な文化要素に直接触れることで、ニュースや教科書では見えない中国社会の一面を知ることができる
春節が国境を越えて共有される祝日になっていくことは、国際ニュースの観点からも、相互理解を深める動きとして注目に値します。
日本の読者にとってのヒント
日本でも、年末年始や地域の祭りなど、独自の年中行事が各地にあります。春節と中国伝統文化が外国人観光客を惹きつけている背景を知ることは、日本の文化をどのように発信し、どのように体験してもらうかを考えるヒントにもなります。
短時間で読みやすい国際ニュースとして春節の動きを追いながら、「文化そのものが観光資源になるとはどういうことか」「自分の暮らす地域にはどんな魅力があるのか」を、あらためて考えてみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
Expert: Traditional Chinese culture attracts more int'l visitors
cgtn.com








