国際ニュース:中国とロシアが戦略的協調を深化へ 専門家が語る来年の焦点 video poster
2025年12月現在、不透明さを増す世界情勢の中で、中国とロシアの関係が改めて注目されています。中国の習近平国家主席はロシアのウラジーミル・プーチン大統領とのビデオ会談で、中ロ関係を世界の不確実性に耐えうる安定的で強靱なものにする必要性を強調しました。
湖南師範大学外交研究センター所長の滕建群氏は、両国は来年、戦略的協調をいっそう深める準備ができていると指摘しており、2026年に向けた中ロ関係の行方が国際社会の重要な関心事になりつつあります。
読者が押さえておきたい3つのポイント
今回の国際ニュースを理解するためのポイントは次の3つです。
- 習近平主席が「安定的で強靱な」中ロ関係の構築を呼びかけたこと
- ビデオ会談のテーマが、世界の不確実性への対応だったこと
- 専門家が、2026年に向けた中ロの戦略的協調の深化を見通していること
習近平主席が強調した「安定」と「強靱さ」
ビデオ会談で習近平主席は、中ロ関係を安定的で強靱なものにすることが、現在の国際環境において重要だと呼びかけました。ここで言う安定とは、政権や政情の変化に左右されにくい長期的な関係を指し、強靱さとは、外部の圧力や市場の変動などがあっても関係が揺らぎにくい性質を意味すると考えられます。
世界経済の先行きが読みづらく、地域紛争や安全保障環境も流動的になるなかで、中国とロシアが互いの関係を軸にリスクを抑えようとしている構図が浮かび上がります。
滕建群氏「来年、戦略的協調はさらに深化」
湖南師範大学外交研究センターの滕建群氏は、両国は今後、戦略的協調を一段と深めると述べています。戦略的協調とは、単なる友好関係にとどまらず、外交、安全保障、経済など複数の分野で長期的な方向性をすり合わせることを指す言葉です。
滕氏の見立てでは、2026年にかけて、中国とロシアは次のような形で連携を強めていく可能性があります。
- 国際的なフォーラムや会合での立場調整や発言の連携
- エネルギーやインフラなど長期プロジェクトに関する協力の継続
- 多国間の枠組みを通じた、より緊密な政策対話
こうした動きは、それぞれが自国の利益を守りながらも、互いを重要なパートナーとして位置づける姿勢の表れだといえます。
「世界の不確実性」にどう向き合うのか
今回の会談の文脈として示されたのが、世界全体の不確実性への対応というテーマです。景気の減速懸念、エネルギー価格の変動、地域紛争や安全保障環境の変化など、各国が直面する課題は複雑さを増しています。
中国とロシアが関係の安定と強靱さを重視するのは、こうした予測困難な環境の中で、自国の選択肢を増やし、リスクを分散する狙いがあると考えられます。中ロの戦略的協調は、第三国に対する排他的な枠組みというより、それぞれの外交空間を広げるための一つの手段として位置づけられている側面もあります。
日本と国際社会にとっての意味
日本や他の国々にとって、中ロ関係の動向は安全保障だけでなく、エネルギー、経済、ルール形成など幅広い分野に影響を及ぼします。2025年末の段階で、来年以降の中ロの戦略的協調の行方を冷静に追うことは、国際情勢を読み解くうえで欠かせません。
同時に、各国にとって重要なのは、特定の二国関係を過度に恐れたり、単純に歓迎したりすることではなく、多様な国や地域との対話と協力の選択肢を確保しておくことです。中ロ関係の深化を一つの現実として受け止めつつ、自国にとって望ましい国際環境をどうつくるのかが問われています。
これから注視したいポイント
今後、読者としてチェックしておきたいのは、次のような動きです。
- 2026年にかけて行われる可能性がある中国とロシアの首脳会談や閣僚級対話の頻度と内容
- エネルギーやインフラなど長期プロジェクトに関する新たな合意や進展
- 国連など多国間の場で、中国とロシアがどのような立場を共有するのか
こうした点を追うことで、中ロの戦略的協調がどの程度実質を伴っているのか、またそれが国際秩序にどのような影響を与えうるのかを、より立体的に捉えられるようになります。
2025年末のいま、中ロ関係の行方を丁寧に追うことは、日々のニュースを読み解き、自分なりの視点を育てるうえでも大きなヒントになりそうです。
Reference(s):
Expert: China, Russia ready to deepen strategic coordination
cgtn.com








