国際ニュース:中国本土と台湾をつなぐ新曲「The Same Scenery」公開 video poster
2025年、中国本土・福建と台湾の「家族のようなつながり」をテーマにしたオリジナル曲「The Same Scenery」のミュージックビデオが公開されました。国際ニュースとしても、両岸の文化交流の動きを映す出来事と言えます。
- China Museum for Fujian-Taiwan Kinshipが制作を主導
- 台湾出身の女性歌手Su Jinlingさんと、中国本土出身の男性歌手Tan Kaiyuanさんが歌唱
- Lightspeed Musicとの協力で制作され、福建と台湾の人々の家族的なつながりを表現
China Museum for Fujian-Taiwan Kinshipが届ける新たな試み
この楽曲とミュージックビデオは、China Museum for Fujian-Taiwan Kinshipが公式に公開したオリジナル作品です。博物館という枠を超え、音楽というかたちで福建と台湾のつながりを発信しようとする試みだと言えます。
作品には「福建と台湾の人々の絆をより深める」という意図が込められており、展示だけでなくコンテンツ制作を通じて、両岸の関係を身近に感じてもらう狙いがうかがえます。
オリジナル曲「The Same Scenery」のメッセージ
オリジナル曲「The Same Scenery」は、タイトルが示すように、「同じ景色を見ている」という感覚をテーマにした作品です。台湾海峡を挟んで暮らす人々が、文化や記憶、景色を共有しているというイメージが重ねられています。
楽曲は、「福建と台湾の人々の間には家族のようなつながりがある」「海峡の両岸は一つの家族であり、とりわけ福建と台湾はさらに近い」というメッセージを強調しています。歌詞や映像を通じて、「両岸は一家」というフレーズが感情を伴って伝わる構成になっているとみられます。
台湾と中国本土の歌手が共演
ミュージックビデオの中心となるのは、台湾出身の女性歌手Su Jinlingさんと、中国本土出身の男性歌手Tan Kaiyuanさんです。両岸それぞれを代表する歌い手が、一つの作品をともに作り上げている点が注目されます。
異なる地域で育った二人の声が重なり合うことで、「離れていてもつながっている」というコンセプトが、言葉だけでなくサウンドそのものに表現されます。ミュージックビデオというかたちで発表されることで、「同じ景色」を共有するというタイトルのイメージが、音と映像の両面から伝わりやすくなっています。
Lightspeed Musicとの協力とデジタル時代の発信
今回の楽曲は、Lightspeed Musicとの協力により制作されています。専門的な音楽制作のパートナーと組むことで、メッセージ性だけでなく、作品としての完成度も重視した取り組みになっています。
ミュージックビデオという形式は、スマートフォンや動画配信プラットフォームを通じて短時間で視聴でき、SNSで共有されやすいコンテンツです。デジタルネイティブ世代にとってもアクセスしやすく、福建と台湾の関係を「ニュース」ではなく「音楽」として感じ取るきっかけになり得ます。
文化交流としての意味合い
両岸関係では、政治や安全保障に関するニュースが目立ちやすい一方で、日常の感情や家族の記憶といったテーマは、なかなかニュースの見出しには上がりません。今回のように、家族や故郷を想起させる音楽作品は、そうした見えにくい部分に光を当てようとする試みとも受け取れます。
「同じ景色を見ている」という感覚は、共通の経験や記憶があるからこそ生まれます。福建と台湾の人々のあいだにあるとされる家族的なつながりを、やわらかな表現で伝えることで、対立ではなく共感に焦点を当てるアプローチだと言えるでしょう。
日本の読者にとっての視点
日本から見ると、中国本土と台湾の関係は、しばしば地政学や安全保障の文脈で語られがちです。しかし、今回の「The Same Scenery」のような文化プロジェクトに目を向けると、そこには「音楽を通じて距離を縮めようとする動き」という、別のレイヤーが存在することが見えてきます。
国際ニュースを追う際にも、政策や発言だけでなく、こうした文化交流や市民レベルの表現に注目してみることで、地域の姿が立体的に見えてきます。福建と台湾の関係をめぐる新たなコンテンツは、今後も情報収集の一つの手がかりになりそうです。
これからの動きをどう見るか
今回のミュージックビデオ公開は、福建と台湾のつながりを象徴的に表現する一つの出来事です。今後、同様の音楽・映像プロジェクトや交流イベントがどのように展開していくのか、注視していく価値があります。
両岸をめぐる議論が複雑さを増すなかで、「The Same Scenery」が掲げる「同じ景色を共有する」というイメージが、どこまで人々の心に届いていくのか。ニュースとあわせて、その行方を静かに見守っていきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








