アジア冬季競技大会2025で注目 カーリングを30分で極められるか video poster
2025年のアジア冬季競技大会が開催中のいま、比較的ニッチな冬季スポーツだったカーリングに改めて注目が集まっています。国際メディアのCGTNでは、記者のLi Zhaoさんが大会会場でカーリング審判から30分間のレッスンを受ける企画に挑戦しました。本記事では、その試みを手がかりに、カーリングの基礎と観戦のポイントを分かりやすく整理します。
静かな氷上のチェス カーリングというスポーツ
カーリングは、スピード感あふれるスキーやスノーボードとは対照的に、戦略性と精度が求められる落ち着いた競技です。選手は氷上のシートと呼ばれるレーンの上でストーンを滑らせ、標的となるハウスの中心により近づけることを目指します。
一見するとゆっくり進む石を見守るスポーツですが、実際には、次の一投をどこに置くか、相手の石をどう外すかなど、常に先を読む判断が求められます。そのため、カーリングはしばしば氷上のチェスとも呼ばれます。
CGTNのLi Zhao記者が挑戦 30分レッスンの中身
アジア冬季競技大会の会場で、CGTNのLi Zhao記者はカーリング審判から直接レッスンを受けました。限られた30分という時間の中で、どこまでカーリングを理解し、実際に投げられるようになるのかに挑戦した形です。
まずは基本フォームと安全な動き方
最初に学ぶのは、ストーンを投げるデリバリーと呼ばれる動作です。氷上で片足を滑らせながらストーンを前方に送り出すため、体のバランスの取り方や、重心の位置を丁寧に確認しながら練習します。
また、氷の上では小さな動きでも転倒につながるため、リンク上での歩き方や姿勢など、安全面のポイントも審判から細かく教わります。
スイーピングとチームワークの難しさ
カーリングの特徴的な動きであるスイーピングも、短時間で習得するには意外と難しい要素です。ブラシで氷面をこすることでストーンのスピードや曲がり具合が変わるため、腕だけでなく全身を使ったリズムが求められます。
さらに、ストーンを投げる人とスイーパー、作戦を指示するスキップの三者が常に声を掛け合うことも重要です。30分の中でチームとして息を合わせることは簡単ではありませんが、その過程こそがカーリングの魅力の一つでもあります。
カーリング基礎知識 ストーンとアイスの秘密
カーリングストーンはどれくらい重いのか
Li Zhaoさんのレッスンでも話題になったのが、ストーンの重さです。カーリングストーンは成人でも両手でしっかり抱える必要があるほど重く、およそ20キログラム前後あります。見た目以上の重量があるため、投げる際には腕の力だけでなく、下半身の安定した動きが欠かせません。
この重さがあるからこそ、ストーンは氷の上をゆっくりと安定して進み、微妙な回転によるカーブも生まれます。選手は毎投ごとに力加減を調整し、わずかな違いで距離をコントロールしていきます。
カーリングアイスの作り方 氷はただの平らな面ではない
カーリングのアイスには特別な工夫がされています。リンクの表面には、ペブルと呼ばれる細かい水滴を吹き付けて凍らせた小さな凸凹があり、その上をストーンが転がることで独特の滑りやカーブが生まれます。
ペブルの状態や氷の温度が変わると、ストーンの曲がり方も変化します。そのため、審判やアイスメイカーと呼ばれる専門スタッフは、試合前に氷のコンディションを細かく整えます。Li Zhaoさんがレッスンを受けた大会会場でも、こうした目に見えにくい準備が進んでいます。
30分でカーリングを極められるか
タイトルにあるように、30分でカーリングを極めることはできるのでしょうか。もちろん、世界トップクラスの選手のような精度と戦略を身につけるには、何年もの練習が必要です。
しかし、30分という時間でも、ストーンの重さや氷の感触、スイーピングでストーンの軌道が変わる驚きなど、カーリングの核心に触れることは十分にできます。Li Zhaoさんのように実際に挑戦してみることで、テレビや配信で観戦するときの見え方も大きく変わってくるはずです。
アジア冬季競技大会2025でカーリング観戦を楽しむポイント
現在進行中のアジア冬季競技大会では、カーリング競技も国際ニュースとして注目されています。観戦の際には、次のようなポイントを意識すると、試合の奥深さがより見えてきます。
- ハウスのどこにストーンを集めようとしているのか、チームの狙いを想像してみる
- スイーピングの強さや長さが、ストーンのスピードや曲がりにどう影響しているかを見る
- 投げる前の短いミーティングで、どのような作戦が話し合われていそうかを考える
- 終盤になるほど一投の重みが増すため、試合の流れがどこで変わったかを振り返ってみる
こうした視点を持つことで、カーリングは単なる得点の取り合いではなく、チーム同士の駆け引きと判断力の勝負として見えてきます。
静かなスポーツから見えるもの
カーリングは派手さこそ少ないものの、戦略、コミュニケーション、集中力が凝縮された競技です。忙しい日常の中で、あえてスローな展開のスポーツを見ることは、自分の思考のペースを整えるきっかけにもなるかもしれません。
アジア冬季競技大会2025でのカーリングをきっかけに、この静かな氷上のスポーツを新たな視点で味わってみてはいかがでしょうか。Li Zhaoさんの30分レッスンのように、短い時間でも新しい世界への入り口になることがあります。
Reference(s):
cgtn.com








