山西省・陵川県が冬の観光バウチャー500万元分 氷雪ツーリズムを後押し video poster
中国・山西省の陵川県が、氷と雪の観光市場を盛り上げるため、今年初めから総額500万元(約69万ドル)分の観光バウチャーを発行しました。春節(旧正月)連休にピークを迎えた冬の観光需要をテコに、地元のスキー場や関連産業を後押しする取り組みです。
山西省・陵川県、冬の観光需要をねらいバウチャー発行
氷と雪をテーマにした観光は、中国の内陸部でも重要な観光資源になりつつあります。山西省南東部に位置する陵川県は、晋城市の郊外にあり、氷と雪を生かした観光市場が春節連休にピークを迎えました。今年の春節(旧正月)期間中には多くの人がスキーなどの冬のレジャーを楽しみ、その後も氷雪ツーリズムは活発な状態が続きました。
総額500万元、2回に分けて配布
こうした需要をさらに高めるため、陵川県政府は今年1月上旬から氷雪ツーリズム向けの観光バウチャーを2回に分けて発行しました。2月末までに配布されたバウチャーの総額は500万元(約69万ドル)に達し、冬の観光シーズンに集中的に投入された形です。
氷雪スポーツや宿泊費に利用可能
観光バウチャーは、氷と雪を楽しむ各種スポーツの料金や、スキー場周辺で販売される関連商品、スキーリゾートでの宿泊費などに使用できます。冬のレジャーにかかる出費の一部をバウチャーでまかなうことで、観光客の利用を促しつつ、地元の観光事業者の取引拡大をねらった取り組みとなっています。
観光バウチャーが狙う三つの効果
陵川県の冬の観光バウチャーは、単なる値引き策ではなく、地域全体の経済を回すための仕掛けとして位置づけられます。狙いとしては次のような点が考えられます。
- スキー場や氷雪関連施設への来訪者数を増やし、冬の観光収入を底上げすること
- スポーツ用品や土産物など関連商品の消費を促し、周辺産業にも波及効果を生むこと
- 陵川県および晋城市郊外の名前を氷雪ツーリズムの目的地として広め、長期的なブランドづくりにつなげること
今年1〜2月に集中的に実施されたこの施策は、冬の観光を成長分野として育てようとする地方政府の意欲を示す事例といえます。
日本の読者にとっての示唆
日本でも地域クーポンや旅行支援策が観光需要の喚起に使われてきましたが、陵川県のように冬の観光に的を絞ったバウチャー発行は、雪や寒さを資源として捉える発想の一例と見ることができます。
世界各地で観光の競争が強まる中、氷雪ツーリズムやスポーツ観光に対する投資は、地域の知名度を高める手段にもなっています。中国の地方都市レベルでこうした取り組みが進んでいることは、アジアの観光トレンドを考えるうえで押さえておきたいポイントです。
次の冬シーズンに向けて、各地がどのような工夫で観光客を呼び込もうとするのか。陵川県の観光バウチャーは、その一つのモデルケースとして注目しておく価値がありそうです。
Reference(s):
Lingchuan County issues 5 million yuan in vouchers for winter tourism
cgtn.com








