アジア冬季競技大会をCGTN Digitalがどう伝えたか ハルビン発のデジタル報道 video poster
2025年2月、中国東北部のハルビンで開かれた第9回アジア冬季競技大会を、国際メディアのデジタル部門であるCGTN Digitalが独自の企画で世界に伝えました。本記事では、そのデジタル報道のポイントと、なぜ世界の注目を集めたのかを整理します。
第9回アジア冬季競技大会、ハルビンで開催
第9回アジア冬季競技大会は、2025年2月7日から14日まで、中国東北部の都市ハルビンで行われました。アジア各地から集まった選手たちが冬季スポーツで競い合うなか、開催都市の雰囲気や大会の熱気をどう国際社会に届けるかが、大会運営とメディアの共通の課題でした。
CGTN Digitalが展開した参加型デジタル企画
CGTN Digitalは、従来型のニュース報道にとどまらず、視聴者が「参加できる」オンライン企画を多数打ち出しました。代表的な三つの企画を見てみます。
「ハルビンに雪だるまをつくろう」チャレンジ
「Build a Snowman for Harbin(ハルビンに雪だるまをつくろう)」チャレンジは、ハルビンと冬の楽しさを世界の人びとと共有することを狙ったプロジェクトです。視聴者が自分なりの雪だるまを通じて大会開催地を身近に感じられるように工夫されており、単なる観戦者から「一緒に冬を楽しむ参加者」へと意識を変える仕掛けになりました。
MBTIで巡る「もう一つのハルビン」
「Explore Harbin Through MBTI」は、性格タイプ診断として広く知られるMBTI(エムビーティーアイ)を切り口に、ハルビンの魅力を紹介するコンテンツです。自分のタイプに合ったハルビンの楽しみ方を提案することで、都市情報と自己理解コンテンツを組み合わせ、特にデジタルネイティブ世代の関心を引きつけました。
人の「顔」を通して大会を切り取る「The Faces」
「The Faces」は、その名の通り、アスリートや大会を支える人びとの「顔」に焦点を当てた企画です。競技の結果だけでなく、その背後にいる人の表情やストーリーを前面に出すことで、スポーツを通じた共感や連帯感を視聴者に伝えました。
世界的な注目を集めた理由
これらの取り組みは、「ニュースを届ける」だけでなく、「体験を共有する」方向に舵を切った点が特徴です。その結果、ハルビンで開かれたアジア冬季競技大会は、現地に行けない人びとにとっても、オンライン上で身近に感じられるイベントとして受け止められました。
- 雪だるまチャレンジで、開催都市への親近感を高めたこと
- MBTI企画で、個々の視聴者に「自分ごと」として大会と都市を結びつけたこと
- 「The Faces」で、人にフォーカスした物語性のある映像を届けたこと
こうした要素が組み合わさることで、CGTN Digitalの報道は大きな国際的関心を集めました。
デジタル時代の国際スポーツ報道に示したヒント
今回のCGTN Digitalの取り組みは、国際ニュースやスポーツ報道において、以下のようなヒントを示していると言えます。
- テキストや映像だけでなく、視聴者参加型の企画を組み合わせることで、イベントへの関与度を高められること
- 開催地の都市を単なる「舞台」ではなく、文化や暮らしの魅力を持つ「主人公」として描くことで、長期的な関心につなげられること
- アスリートや関係者の「顔」とストーリーを伝えることで、国や地域を超えた共感が生まれること
デジタルメディアが各国・地域の出来事をリアルタイムで発信できる今だからこそ、視聴者とどのように関係をつくるのかが問われています。ハルビンでの第9回アジア冬季競技大会をめぐるCGTN Digitalの挑戦は、スポーツとデジタル報道の新しい組み合わせを考える上で、参考になる事例と言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








