脱プラの切り札?竹素材が世界で注目される理由【国際ニュース】 video poster
毎週、クレジットカード1枚分のプラスチックを食べているかもしれない――そんな指摘が出るほど、マイクロプラスチック汚染が深刻になっています。そのなかで、いま世界で静かに存在感を増しているのが「竹」です。ストローから産業用の冷却塔まで、竹がプラスチックの代わりとなる「スーパー素材」として注目されています。
世界が抱えるプラスチックの現実
プラスチックは軽くて便利な素材ですが、分解されにくく、海や土壌に流れ出したものがマイクロプラスチックとして残り続けます。人間の体内からも微小なプラスチックが見つかっており、「毎週クレジットカード1枚分を取り込んでいる可能性がある」との研究結果も話題になりました。
こうした状況を背景に、世界各地でプラスチックの削減や代替素材探しが加速しています。その有力候補の一つとして浮上しているのが、古くて新しい素材である竹です。
なぜ竹は「スーパー素材」と呼ばれるのか
2025年現在、竹は環境にやさしい素材として国際ニュースやビジネスの現場で取り上げられる機会が増えています。その理由は、次のような特性にあります。
- 成長が非常に速く、短期間で収穫できる再生可能な資源であること
- 軽くて強度が高く、構造材や工業用途にも耐えられること
- 適切に加工すれば、使用後に自然に分解しやすいこと
この特性を生かして、竹のストローやカトラリー(スプーンやフォーク)、日用品など、プラスチック製品を置き換える試みが進んでいます。タピオカドリンクを竹ストローで飲む光景が、今後さらに一般的になるかもしれません。
中国発・竹ストローと産業利用の広がり
竹資源が豊富な中国は、竹素材を活用した取り組みで先頭を走っています。年間で約10億本にのぼる竹ストローを生産しているとされ、世界各地の飲食店や企業に向けて供給しています。
竹の活躍は、カフェやレストランだけにとどまりません。産業分野では、工場などに設置される冷却塔の内部で、冷却水が流れる部分に竹の格子状パーツを使う事例も出てきています。金属やプラスチックに頼らない新しい設計として注目されており、環境負荷の低減とコストの両立を探る動きが広がっています。
気候変動対策としての竹の可能性
竹は成長が早く、光合成によって二酸化炭素を多く吸収することから、気候変動対策の一環としても期待されています。竹林を増やし、適切に管理しながら定期的に収穫することで、炭素を吸収しつつ、持続的に素材として利用するサイクルを作ることができます。
中国でも、竹林を活用した気候変動対策のプロジェクトが進められており、竹を通じて温室効果ガスの削減と地域経済の活性化を両立させようとする試みが行われています。竹は、単なる「エコなストロー」を超えた存在になりつつあります。
私たちの生活はどう変わる? 竹との付き合い方
竹が万能の解決策というわけではありませんが、プラスチック依存を減らすための有力な選択肢であることは確かです。日常生活のなかで、次のような小さな一歩から始めることができます。
- 使い捨てプラスチック製ではなく、竹製や再利用可能なストロー・カトラリーを選ぶ
- 竹素材の商品を選ぶときは、過度な包装を避け、長く使えるものを意識する
- プラスチックや代替素材のニュースに目を向け、素材の「一生」(生産から廃棄まで)を考える習慣を持つ
地球がプラスチックであふれつつある時代に、竹という身近な植物が、新しい選択肢を提示しています。竹ストローの一本からでも、私たちの暮らしと環境との関係を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








