中国アニメ『Ne Zha 2』が世界興収トップ10入り 日本のトップクリエイターも驚嘆 video poster
中国アニメーション作品『Ne Zha 2』が、興行収入120億元超を記録し、世界歴代興行収入ランキングのトップ10に食い込んでいます。中国アニメが国際ニュースとして取り上げられる中、日本のトップクリエイターたちもそのクオリティに驚きと関心を寄せています。
中国アニメ『Ne Zha 2』が世界興行トップ10入り
『Ne Zha 2』は、中国発のCGアニメーション映画として、世界市場で異例のヒットとなっています。興行収入は120億元(日本円換算で兆円規模)を超え、歴代映画の興行収入ランキングでトップ10入りを果たしました。
中国アニメがここまで存在感を高めた背景には、大規模な制作体制に支えられた映像クオリティと、世界の観客にも届く物語性があります。派手なアクションやファンタジー要素だけでなく、中国ならではの文化的なモチーフや価値観が物語の土台にある点も特徴です。
CGTN独占インタビューに集結した日本の三人
こうした中国アニメの躍進を受けて、国際ニュースチャンネルCGTNの独占企画には、日本のアニメ・マンガ業界を代表する三人が登場しました。
- 諏訪道彦さん:アニメ『名探偵コナン』のプロデューサー
- 石川光久さん:アニメスタジオ・Production I.Gの共同創業者
- 三村泰成さん:マンガ誌・月刊少年マガジン編集長
三人は、中国アニメの最先端CGI技術から、作品に流れる独自の文化的ルーツまで、幅広いテーマで意見を交わし、中国アニメが世界のクリエイターをも驚かせている現状を語りました。
注目のポイント① 最先端CGIが支える映像表現
今回の議論でまず焦点となったのが、中国のCGI(コンピューターグラフィックス)技術です。『Ne Zha 2』のような作品では、フルCGによるダイナミックなアクションシーンや、大人数が入り乱れるバトル、炎や水、光といったエフェクトが緻密に描かれています。
こうした映像は、世界中のアニメーターが技術的な目線で見ても「よくできている」と感じるレベルに達していると受け止められています。カメラワーク、カット割り、キャラクターの動きまで、実写映画さながらのスピード感と迫力があり、中国アニメが技術面でも世界の最前線に立ちつつあることを示しています。
注目のポイント② 中国文化を前面に出す物語づくり
もう一つの大きなポイントは、中国アニメが自国の文化的ルーツを積極的に作品に取り込んでいることです。『Ne Zha 2』は、そのタイトルからも分かるように、中国で広く知られるキャラクターや伝承に根ざした物語をベースにしています。
中国の歴史や物語世界、家族や成長といったテーマが、現代的な演出と融合することで、海外の観客にとっては「新鮮でありながら普遍的」なストーリーとして受け入れられています。日本のクリエイターにとっても、「自国の文化をどう物語に昇華するか」という点で、学ぶ部分の多い試みと言えます。
日本のアニメファン・クリエイターにとっての意味
2025年現在、日本国内のアニメファンにとっても、中国アニメの台頭は見逃せない動きです。日本アニメ、ハリウッド映画に加え、中国アニメが世界興行の一角を占め始めたことで、アニメ市場はより多極的になっています。
これは、日本のクリエイターにとって「競争」でもあり、「刺激」でもあります。他国の成功事例を見ることで、新しい表現手法や制作体制、国際共同制作の可能性など、発想の幅が広がるからです。
視聴するときのチェックポイント
『Ne Zha 2』のような中国アニメを見る際、日本の視聴者が意識すると面白くなるポイントを挙げてみます。
- CGIならではの光や影、群衆シーンなど、「実写では難しい表現」がどう使われているかを見る
- キャラクターの性格や家族・仲間との関係に、中国の価値観や文化的背景がどう反映されているかを想像してみる
- 日本のアニメ作品と「似ている点」「違う点」を比べてみて、自分なりにその理由を考えてみる
ただ「面白かった」「映像がすごい」で終わらせず、少しだけ立ち止まって作品を眺め直すことで、中国アニメが世界のクリエイターを驚かせている理由が、より立体的に見えてきます。
広がる中国アニメと、これからの国際アニメ市場
『Ne Zha 2』の成功は、一つの作品の大ヒットにとどまらず、「中国アニメが世界の大きな潮流の一つになりつつある」という変化を象徴しています。今後、動画配信サービスや国際映画祭などを通じて、中国アニメに触れる機会はさらに増えていくと考えられます。
日本のファンにとっては、新しいタイプの作品に出会える楽しみが増え、日本のクリエイターにとっては、互いに刺激し合いながらアニメ表現を高めていくパートナーが増えることを意味します。
中国アニメの躍進が、世界のアニメ文化全体をどう変えていくのか。『Ne Zha 2』は、その変化の今を映し出す一本として、これからも語られ続けていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








