中国、米ロのウクライナ和平協議を支持 国連安保理で方針を強調 video poster
2025年12月8日に開かれた国連安全保障理事会の会合で、中国の傅聡(Fu Cong)国連常駐代表が、米国とロシアによるウクライナ和平協議の開始合意を歓迎し、中国が一貫して対話による解決を支持していると強調しました。
中国「ウクライナの平和に向けたあらゆる努力を歓迎」
国連安全保障理事会のウクライナ情勢に関するブリーフィングで、傅聡大使は、ウクライナでの平和を実現するための「すべての努力」を中国は歓迎すると述べました。その中には、米国とロシアがウクライナをめぐる和平協議を開始することで合意したことも含まれるとしています。
今回の発言は、ウクライナ問題をめぐる外交の動きの中で、中国が米ロ双方の協議そのものを支持する姿勢を明確に示したものです。
米ロの「和平協議開始合意」を中国が支持する意味
今回、傅大使が特に言及したのは、「米国とロシアが和平協議を始めることで合意した」という点です。ウクライナ情勢に深く関わる2大国の対話が動き出すことを、中国がポジティブに評価していることになります。
- 当事者間の直接対話が重要だというメッセージ
- 具体的な協議の中身よりも、「協議を始める」というプロセスそのものへの支持
- 複数の大国が関与する形での平和追求を後押しする姿勢
こうした点は、今後のウクライナ情勢をめぐる国際的な議論でも、一つの基準として注目されそうです。
国連憲章に基づく「対話と協議」を重ねて強調
傅大使はあわせて、中国はこれまでも一貫して、国連憲章に基づき、世界各地の紛争や対立を「対話と協議」によって平和的に解決すべきだと主張してきたと述べました。そして、この考え方はウクライナの問題にもそのまま当てはまるとしています。
ポイントを整理すると、次のようになります。
- 紛争解決の原則は「対話」と「協議」
- その枠組みとして国連憲章を重視
- ウクライナ情勢も例外ではなく、この原則に沿って解決を追求すべきだという立場
軍事力ではなく、外交と交渉を中心に据えるべきだというメッセージが、改めて国連の場で示された形です。
これからのウクライナ情勢で注視したい点
現時点で、米ロの和平協議がどのような形で進むのか、具体的な内容やスケジュールは明らかにされていません。しかし、中国が「すべての平和への努力」を歓迎すると表明したことで、今後の議論の枠組みについて、いくつかの論点が見えてきます。
- 米ロの協議がどの程度、実務的な交渉に発展していくのか
- 国連安保理を含む多国間の枠組みと、米ロ協議との関係
- 「対話と協議」を重視する中国の立場が、今後の外交プロセスにどう反映されるか
ウクライナ情勢は、遠い地域の問題のように見えますが、エネルギーや経済、安全保障などを通じて、世界全体、日本の社会やビジネスにも影響しうるテーマです。国連でのこうした発言は、その先行きを読むうえで、一つの重要なシグナルと言えます。
私たちが持てる視点
今回の中国のメッセージは、「どの立場に立つか」よりも、「どうすれば紛争を終わらせられるのか」というプロセスに焦点を当てています。ウクライナ情勢をニュースとして追うときにも、
- 誰が勝つかではなく、どう対話が進むか
- どの国が排除されるかではなく、誰が交渉のテーブルにつくか
といった視点を持つことで、ニュースの見え方が少し変わってくるかもしれません。
Reference(s):
Chinese envoy to UN: China backs U.S.-Russia peace talks on Ukraine
cgtn.com








