新疆カラマイの「デビルシティ」で黄金の夜明け 現地から届いた絶景 video poster
新疆ウイグル自治区カラマイ市の「世界のデビルシティ」と呼ばれるエリアで、朝日が岩の大地を黄金色に染め上げる圧巻の自然現象が写真に収められました。風に削られた岩塔と流れる雲がつくる幻想的な光景を、地質学の視点も交えながら見ていきます。
「世界のデビルシティ」で何が起きているのか
現地のカラマイには、強い風によって長い時間をかけて削られた岩が林立する一帯があり、「世界のデビルシティ」と呼ばれています。ここで最近、日の出とともに大地が金色に輝き、岩塔のあいだを雲の帯が川のように流れる瞬間が観察されました。
地平線から太陽が昇り始めると、風食(風が岩を削る作用)で形づくられた岩の群れが、一斉に光を受けます。朝日の角度と色合いが重なり合い、岩肌にはまるで波のような黄金色の模様が浮かび上がります。
黄金色の岩塔と「雲の川」 写真愛好家が切り取った一瞬
この絶景を捉えたのは、早朝から現地に足を運んだ写真愛好家たちです。朝日が地平線から顔を出すと、風で削られた岩の表面に光が斜めから差し込み、波打つような黄金色のグラデーションが現れます。長い年月を経て立ち並ぶ岩塔は、まるで古代の都市の塔のような輪郭を浮かび上がらせ、その足元を白い雲が「雲の川」とも呼びたくなる流れとなって駆け抜けていきます。
写真に収められた光景のポイントは次のようなものです。
- 岩肌一面に広がる、朝日に照らされた黄金色の「波」
- 塔のようにそびえ立つ岩が形づくる、都市を連想させるシルエット
- 岩と岩のあいだを勢いよく流れる雲の帯――「雲の川」を思わせる動き
写真というかたちで切り取られることで、この一瞬の光景は、現地にいない人にも共有される「時間のかけら」となります。
地質学者が見る「自然のアート」 光と気温の変化が鍵
地質学者たちは、この現象を「自然がつくり出したアート作品」と捉えています。説明によると、1日のあいだで地表の温度が大きく変化することに加え、朝日が昇るにつれて光の色や当たる角度が絶妙に変わっていくことが、独特の景観を生み出しているといいます。
彼らが指摘する主なポイントは、次の通りです。
- 昼と夜の気温差によって、地表近くの空気の状態が刻々と変化する
- 低い位置から差し込む朝日が、岩肌の起伏を強調し、陰影をくっきり見せる
- 光の色合いが時間とともに変わることで、岩や雲が黄金色からオレンジ色へと表情を変える
こうした要素が重なり合うことで、「デビルシティ」の岩塔と雲が、まるで舞台の上でショーを繰り広げているかのように見えるのです。科学的な説明が加わることで、幻想的な風景がより立体的に理解できます。
画面越しに味わう、地球の時間
遠く離れた新疆の風景でも、写真や動画というかたちで私たちの手元に届く時代です。こうした自然現象の瞬間がオンラインで共有されれば、通勤の合間やすきま時間に、地球のダイナミックな変化を垣間見ることができます。
ニュースやSNSでは、政治や経済の動きが注目されがちですが、自然が静かに見せるドラマもまた、私たちの視野を広げてくれます。黄金色に染まる「世界のデビルシティ」の夜明けは、日々のスピードを少しだけ緩めて、地球の長い時間の流れに思いを巡らせるきっかけになるかもしれません。
こうした国際ニュースを日本語で追いながら、世界各地の自然と人間の関わり方について、じっくり考えてみるのもよさそうです。
Reference(s):
Amazing Xinjiang: Breathtaking dawn at the world's 'Devil City'
cgtn.com








